院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

下駄屋の末路

2015-10-20 11:47:14 | 文化

丸屋履物店のHPより引用。)

 私は幼いころ下駄を履いていた。中学生になっても学校のプールにはホウバ下駄で通った。夏でも蒸れないので心地よかった。

 私が大学生になったころ(昭和44年)、下駄の時代は終わった。

 幼いころ近所に下駄屋があった。そこの老親父が上半身裸で夕涼みをしていた。(当時は東京のど真ん中でも夕涼みがあったのだ。)

 下駄屋の老親父を見て父親は言った。「あれが下駄屋の末路だよ!」。口の悪い父親であった。以来その下駄屋の復活はなく、老親父が死んで下駄屋一家はどこかへ離散してしまった。

 私の口が悪いのは遺伝である。


※今日、気にとまった短歌

  問題を提議し経過と結論を自分で言ひて妻は席立つ (松阪市) 山本公策