(BSTBS 9月3日放送。)
前回コンピュータやロボットに奪われる仕事について書いた。国立情報学研究所の新井紀子教授のグループは「東大に受かる人工知能」を研究開発している。現在、同知能はセンター試験の偏差値が48程度で、私立の文科系にはなんとか受かるそうだ。ただし、「少年ジャンプ」は永久に読めないと言っていた。(人物の表情などが理解できないから。)
人工知能ができないのは、やはり育児や介護だそうだ。それらは個別具体的でなくてはならず、ビッグデータの検索が得意でも役に立たないそうである。
人工知能に置き換われる仕事として、上の写真に弁護士が出ているが、やはりできるのはルーチーンな報告や判断だけで、個性的で新しい判例を導き出すようなことは人間の弁護士でないとできないという。
まあ、常識的な結論だった。
(試験問題をコンピュータに判る形に直して入力するのだと思っていたら、そのまま入力するのだと言う。つまり、人工知能が翻訳機能をもっているのが前提になっていることには少し驚いたが。)
※今日、気にとまった短歌
ものすごくギャグのセンスがあるガキの親が恥ずかしそうにしている 詠み人知らず
この鏡に映るおのれの姿を通して、私たちは「人間とは何か?」「自身の内に潜む可能性と神秘」について考えるのではないでしょうか。
阪大の先生のアンドロイド研究も、どれだけ本物に似せられるかを競うのではなく、アンドロイドに対して人間がどう反応するかに主眼があるそうですね。
動物心理学の研究も、動物の心理そのものに興味があるのではなく、人間の心理を読み解くカギを求めるものだったですものね。
「東大に受かる・・」という命名も、地道な研究に世間の耳目を引き寄せるための手段に過ぎないのでしょう。