(情報ライブミヤネ屋。Dimora より引用。)
CMではない。MCである。この略称は突然使われ始めた。どうも司会者のことらしいのだが、原語はなんなのか未だに知らない。また、どうして省略する必要があるのか?
CMという略称がむかし出てきたときに、これもなんの略称なのかわからなかった。CFならわかる。コマーシャルフィルムの頭文字だ。だが、CMは頭文字ではないから、わからなかったのだ。
勝手に略称を使うのはやめてほしい。まったくテレビ局の驕りというほかはない。
※今日の俳句(秋)
秋雨のつづいてをりし夜半かな
私も若いころ、友人の結婚式の司会を仰せつかったことがありますが、司会はあくまでも進行役で、その催しを滞りなく終えることが最大の役目です。結婚式の主役は新郎新婦であって、司会者は黒子に徹しなければなりません。
ところが、テレビのMCとやらを称する人々は、何様だと思っているのか、目立ちたがります。ニュース番組のキャスターの中には、単なる進行役なのに、自分こそ主役だと言わんばかりに、「自ら取材して自分の言葉でお伝えしたい」などと、お門違いの抱負を述べたりする人もいます。
院長お感じの違和感は、テレビ局の驕りではなく、司会業を生業とする一部の人々の単なる勘違いから生じたものと思います。
進行役をきちんと務めている人たちは、MCなどと自称することはないし、そのような名で呼ばれることを潔しとはしないでしょう。
MCとはそういうこととは知りませんでした。僕が遅れているのでしょうかね。
また、いろいろお教えください。
ではCMとは何なんでしょうか。日本人でも概念自体は分かっているわけで、その意味ではCMはもはや日本語であると言ってもいいと思います。これも元はれっきとした英語で Commercial Message の略語です。米国版 Random House Dictionary 等を引くとちゃんと出ています。単独で commercial(adj)は「商業の」「商業上の」といった意味の形容詞ですが、日本語と同じ名詞としても使われていて、その場合は commercial 単独で commercial message と同じ意味になります。
それではCFとは何でしょうか。なんと米語辞典にも、英語辞典にも記載がない!たしかに院長ご指摘の通り、コマーシャルフィルム(commercial film)なのですが、辞書の項目仕立てがされていないのです。つまり英語圏にはそのような概念が存在していないのです。
そう、実はCFは和製語なのです。今でこそほとんどのテレビコマーシャルはビデオを使って撮影されていますが、御存じの如く、一昔前までは映画フィルム(35mm)を使って撮影されていました。それで日本の業界お得意の省略語法に従って、commercial film をCFと読んだというわけなのです。英米では、それを commercial ないし commercial message と呼ぶから、commercial film という概念は生じませんでした。
シナモン:https://twitter.com/yamkam1020