院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

看護職用語の伝統

2014-04-15 05:39:21 | 医療

久留米大学医学部看学科HPより引用。)

 看護師が患者の体を拭くことを「清拭」という。これを「せいしき」と読ませる。「拭」に「しき」という読み方がないではないが普通は「しょく」だし、少なくとも広辞苑には「せいしき」も「せいしょく」も載っていない。看護職独特の言い方である。

 呼吸が苦しくてぜいぜいすることを「喘鳴」という。私はこれを「ぜんめい」と習った。だが、ほとんどの看護師は「ぜいめい」という。「ぜいぜい」するから「ぜいめい」と言うようになったのかも知れないが、誤りである。

 「流涎」はよだれが流れることである。「りゅうぜん」と読む。看護師も医者もこれを「りゅうえん」と読むことが多い。旁(つくり)が「延」だからだろうが、「りゅうえん」という読みは間違いである。

 以上のことは、私が医者になった約40年前もそうだったし、現在もそうである。

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