名古屋近辺で開業する後輩の精神科医はとても人気がある。診てもらおうと思えば半年待ちを覚悟しなくてはならない。私の後輩の中でももっとも優秀な精神科医の一人だから、無理もない。
彼のところにはセカンドオピニオンを求めて、北は北海道、南は九州から患者が来るそうだ。それで彼は困っている。なぜ困っているかというと、遠くから来る人は、それまでの主治医と明らかに違う新規な見立てを期待しているからだという。
以前の主治医が無茶苦茶な診断をしていることはほとんどない。その結果、前の主治医を肯定すると、患者は不満を示す。遠くからわざわざ来て、結論が通り一遍では満足できないだろうと彼は分かっているが、やはり強いストレスを感じる言っている。
私は、セカンドオピニオンは主治医の方から患者に薦めるべきものだと考えている。自分の見立てに自信がなければ、さっさと尊敬する医者にセカンドオピニオンを求める。ところが現在のセカンドオピニオンは、マスコミが奨励していて、その底には「まず主治医を疑ってかかれ」という発想がある。
マスコミはほんとに余計なことをしてくれる。主治医を疑ってかかることが、どんなに無駄で、患者にも医者にも不毛なストレスをかけるかを分からないのだろうか?
彼のところにはセカンドオピニオンを求めて、北は北海道、南は九州から患者が来るそうだ。それで彼は困っている。なぜ困っているかというと、遠くから来る人は、それまでの主治医と明らかに違う新規な見立てを期待しているからだという。
以前の主治医が無茶苦茶な診断をしていることはほとんどない。その結果、前の主治医を肯定すると、患者は不満を示す。遠くからわざわざ来て、結論が通り一遍では満足できないだろうと彼は分かっているが、やはり強いストレスを感じる言っている。
私は、セカンドオピニオンは主治医の方から患者に薦めるべきものだと考えている。自分の見立てに自信がなければ、さっさと尊敬する医者にセカンドオピニオンを求める。ところが現在のセカンドオピニオンは、マスコミが奨励していて、その底には「まず主治医を疑ってかかれ」という発想がある。
マスコミはほんとに余計なことをしてくれる。主治医を疑ってかかることが、どんなに無駄で、患者にも医者にも不毛なストレスをかけるかを分からないのだろうか?