院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

1964年の東京オリンピック

2013-09-12 05:34:31 | スポーツ
 2020年の東京オリンピック招致に成功した。まずは喜びたい。この日曜日から日本全体の気分が浮き上がってきたと感じる。オリンピック費用を福祉に回したらどれだけの恵まれない人が助かるかなぞと野暮は言うまい。国民の気分が高まれば、それは巡って福祉にも恩恵が来るだろう。

 前回、すなわち1964年の東京オリンピックのとき、私は中学生で東京に住んでいた。今回と同じくお祭りのようだったけれども、私は思春期特有のシラけで、「何が面白いのか」とさしてオリンピックを見なかった。

 前回の東京オリンピックが戦後復興の象徴だというが、戦後生まれの私には実感がなかった。ここから高度経済成長が始まったともテレビはいうけれども、経済成長は私が小学校の時からすでに始まっていた。

 東京の街はてんやわんやだった。突貫工事で東京中いろんなところが掘り返され、大幅にインフラが変わった。過去の東京の面影は消えてしまった。この前の北京が同じような状況ではあるまいか。


(Wikipedia "首都高速道路" より引用。)

 オリンピックと同時に新幹線が開通し、翌年、名神高速道路が開通した。(東名高速道路はまだだった。)名神は日本で初の高速道路だった。スピード狂の従兄と名神を走るだけの目的で国道一号線を名古屋まで行った。名古屋で一泊。その時、まさか自分が名古屋の大学に入るとは夢にも思っていなかった。


(Wikipedia ”新幹線0系電車”より引用。)

 後から思うと、1964年の東京オリンピックは、日本の発展に寄与した。表参道の高級スーパー紀伊国屋は(高価で)占領軍のアメリカ人にしか入れなかったけれども、東京オリンピック後は日本人の財布でも入れるようになった。

 2020年の東京オリンピックは、私の子や孫に何らかの影響を与えるだろう。1964年にはシラけていた私も、今回は大いに喜びたい。

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