(NHK朝のニュースより。)
たとえば人口減少問題をどうするか、防衛活動をどうするかといった話題のとき、ニュースのアナウンサーは「この問題は、ひとりひとりに突き付けられています」とか「ひとりひとりが考えなくてはなりません」とまとめる。
ニュースは中立を守らなくてはならないから、「ひとりひとりが・・」という結びでもよいかもしれない。しかし、自分の意見を述べるとき、「ひとりひとりが・・」という結び方をする学生がいるので驚いた。
超有名大学の外国語学部の学生がテレビで、「外国との関係は、ひとりひとりの問題として・・」と言っていた。えっ!?君自身の主張はなんなの?君独自の説はないの?どうして、そんなニュースみたいな言い方をするの?そんなことを外国語で言っても、なんの意味もありませんよ!
※今日、気にとまった短歌
新しいエアコンから吹く温風は青いたたみの匂いはしない (栃木県)石田信二
ひとりひとりって、何にでも簡単に使っていた言葉のように思います。
難しいですね、言葉は。
(他人の意見に左右されず)「自分は自分の判断基準で決める」と豪語する人でも、じつは中身がなく、言葉だけ威勢がよい場合が多いと思っています。(^-^)
http://blog.goo.ne.jp/nakazato-hitoshi/e/6543ff990ec08c317715b823b3f14d85
特に公人に覚悟をもって言葉を発する人が少ないように感じます。
言葉は踊る。
「武士に二言はない」といいますが、これは本当らしく、武士は言ってしまったら実行しなくてはならないから寡黙だったのだそうです。
サムライが少なくなってしまいましたね。