(NHK俳句王国のHPより引用。)
NHKテレビではむかしから「NHK俳壇」という俳句愛好者のための番組をやっていました。ところが近年、「俳句王国」という俳句の初心者向けの番組も合わせて放送するようになりました。
民放でもバラエティ番組でタレントが句会をするコーナーが始まりました。一定の視聴率が取れるから、そのような番組が出てきたのでしょう。タレントたちがそれぞれ何句かもちより、作者を伏せたまま互選をします。最後に先生の講評があるところなぞ、ちまたの句会と一緒です。
通常、句会ではメンバーの互選により、俳句に点数が付きます。それにより、一喜一憂するのが句会の面白さです。
私の俳句の師、故浅野右橘先生は「ちょっとくらい出来が悪くても、採って(選句して)あげましょう。俳句は思いやりの文芸です」とおっしゃっていました。この精神はカラオケと同じだなと私は思いました。
仲間内でカラオケに行った場合、歌った人がいくら下手でも手を叩いてあげるでしょう?句会もあれと同じなんです。
俳句や短歌は詩の一種と言えます。ですから、西洋人は「日本人は大衆が日常的に詩を作る」と驚いているそうです。