(JIN/LIN より引用)。
もし私が1億円もっていたとしても、億ションは買わない。
上階は眺望がよいと言うが、眺望とは苦労して山に登って初めて開けるものだ。エレベーターで汗もかかずに、毎日同じ眺望を見ても面白くないだろう。
「財産保全」の立場からも得ではない。建物は自動車と同じで、買ったその日から値下がりしていく。あまり値下がりしない「土地の権利」も面積が小さすぎる。戸数が多いから、一件当たり1平方メートルは広いほうで、ふつう「下敷き」くらいの大きさの権利しかない。
そんなわけで、1億円あったら私は、7,000万円の土地に3.000万円の家を建てたい。地の利は少々悪くても。
高層マンション群はいずれ、千里ニュータウンのように廃墟化していくだろう。
(左の散文詩の著者は、マンションを「空中楼閣」と呼んで住みたくないのだが、収入の関係でやむなく住んでいる。お薦めです)。
※私の俳句(夏)
あぢさゐの毬ごとに水かがよひぬ