(レクサスHPより引用。)
ホテルはただ泊まれればよいというものではない。レストランは食事がおいしいだけではなく、それ以上に部屋の内装やサービスが重要である。
車もただ走ればよいというのではなく、乗り心地やデザインが重視されてきた。だが、トヨタ自動車はそれだけでは足りないと考えた。ホテルやレストランが宿泊や料理と無関係なサービスを提供しているように、車の走行とは関係がないサービスが必要だと考えたようだ。
レクサスの販売店には「オーナーズルーム」という豪華な部屋が用意されている。飛行機のファーストクラスのラウンジのように、オーナーだけが利用できる特別室があるのだ。その部屋でオーナーは用事がなくても休むことができ、飲み物が供される。
レクサスが販売店に乗り付けると、販売店にはセンサーがあって、そのレクサスのオーナーが誰か店内で即座に分かるようになっている。そのため、すぐに係員が出てきて、○○様いらっしゃいませと名前で呼びかけてくる。
オーナーのデータには家族構成や趣味嗜好まで記憶されているから、即座にオーナーの要求に応えることができる。
レクサスには車内電話があり、24時間「コンシェルジュ」を呼び出すことができる。車の操作はもちろん、GPSによって今いる場所の近くの店や宿などの案内をしてくれる。まあ、運転しながらインターネットで調べてくれる人が付いているようなものだ。
以上は一流ホテルやレストランでやっていることだが、それらを車に応用することは正解なのだろうか?なんだか、やり過ぎのような気もするが・・。
(私たちの世代は少年のころ自家用車にあこがれており、みな車が大好きである。だが、私が変わっていたのだろう、車には興味がなかった。運転免許証はもっているが、もう5年もペーパードライバーである。)
ホテルも飛行機も銀行もそうですが、人口のわずか1%程度の人たちに、このようなサービスでいくら金を使わせても、日本の経済は変化しないと思います。
この国の大部分の地域でつましく暮らす99%の人たちの多くは、駅前や国道に面した量販店やチェーン店で、服を買ったり、100円のワインを飲んだり、回転ずしを食べたり、ペットフードや親の紙オムツを買ったりして日常を過ごしています。車に乗るとしても、軽ワゴン車でしょう。
私は昨年、45年のペーパードライバー歴にピリオドを打ち、運転免許証を返上しました。でも、車は好きです。東京・青山の交差点で行き交う車を見ていると、タクシーを除けば、ほとんどが外車です。ベンツ、BMW、アウディ、ポルシェ、ジャガー…など、いつまでも見飽きないほど、素敵な外車が通ります。外車には、判で押したように運転手一人しか乗っていません。40代くらいのきれいな奥様だったり、少し日焼けして痩せているノーネクタイの中年男性だったり、私の偏見もあるかもしれませんが、似たような人々が一人で外車に乗っています。家族4人で軽ワゴン車に乗ってホームセンターに向かう人々と同じ国にいるとは思えないほどの格差に、めまいがしそうになります。
私たち団塊の世代の日本は、自動車産業のおかげで豊かになったといっても過言ではないでしょう。一生懸命に働けば給料が上がり、車が持てる。カローラ、コロナ、セリカ、クラウンと、トヨタには頭文字がCの自動車がいくつも用意されていて、階段を上がるかのようにより高級な自動車に買い替えていったものでした。
現代の日本では、最早そのような成長と発展を再現することは難しいでしょう。成熟した社会には、成長期の国とは異なる持続の仕方があるに違いないのですが、政治家も経済学者も、まだその答を見つけられないようです。
経済のことはよくわかりませんが、1%の富裕層を益々豊かにするよりも、99%の人々の収入を少しでも上げるためにはどうしたらよいのかを考える方が大事なのではないかと、私には思えてなりません。
まったくおっしゃるとおりです。
私の医者の友人の多くは外車に乗っており、そのような趣味には疑問を感じます。
(愛知県は名古屋でさえ車なしだと非常に不便なのですが、なにもバカ高い外車でなくても、と思います。)
http://blog.goo.ne.jp/nakazato-hitoshi/e/638643552b70dcee492c8c3dcf5f5da0
スーパーに1円でも安いものを求めて多くの主婦が集まります。
でも、車で集まるのです。中には外車もあります。
なにかがヘンなのです。
このことと最近耳にする1,000万人移民受け入れ案が、どこかで通底しているかもしれません。(私は移民大反対!)
それでも、欧米アジア中南米を問わず、あちらから見れば日本はほとんど共産主義なのですってね。
どんな大資産も3代でなくなる日本の相続税制が優れているという人もいます。
ともあれ、ブランド力では外車に負けるので、トヨタはソフトウエアで高級路線を出そうとしているのではないかと想像します。