「じゃあ、『おまかせ』でやろうか」
そういって私たちはいっせいに画面のカーソルを右下の「おまかせ」という
ボタンに置いて、緑で五百円玉くらいのAボタンを右手の親指で押した。
ちょっとした時に弟から誘われてコントローラを握る「大乱闘スマッシュブラザーズ」も
いつのまにか三作目になっていた。
任天堂のゲームタイトルの主人公達がぼかすかと楽しくどつきあう対戦ゲームである。
相手をどついて、ダメージをためて、場外へふっとばせば勝ち。ルールはこれだけだ。
簡単だけど、対戦中にはアイテムがたくさん登場するわ、ステージのギミックがじゃまを
するわでなかなか気が抜けない。ふっとばされて戻ってきたその地点に爆弾があったり、
とどめを刺そうとかっこいい技を使ったら、画面がスクロールして取り残され、誰も
ふっとばせないままご臨終したりと、とにかく何が起こるかわからない。
だから、実力での差がつきにくい。
確かに上手い下手の差はあるけれど、ある程度慣れたプレイヤー同士ならアイテムや
ステージ次第であっさりと実力差が覆ってしまうこともあるのがこのゲーム一番の
魅力だと思う。コントローラを握っている最中は悲鳴やつっこみ、悪口の応酬になったり
もするが、決着がつけばすっとする。また次もやろう、という気になってしまう。
遊んでいるキャラクターたちも、どこか楽しげで遊びの余裕があるので、なんとなく
殺気の信管を抜かれてしまうのだ。
好きなキャラクターでひととおり遊び、飽きてきた頃で「おまかせ」でどつきあうのが
最近のきょうだいルールになっている。「おまかせ」とは、ステージやキャラクターの
選択をランダムに任せてしまうシステムで、これも「何が出るかわからない」楽しみが
あって、疲れてきた悲鳴がまた復活する。ぽんぽんと悪口も飛び出す。
コントローラをがちゃがちゃ言わせながら、ああこれは代理きょうだい喧嘩なんだな、
と思って弟のキャラクターを画面外に遠慮なくふっとばした。
そういって私たちはいっせいに画面のカーソルを右下の「おまかせ」という
ボタンに置いて、緑で五百円玉くらいのAボタンを右手の親指で押した。
ちょっとした時に弟から誘われてコントローラを握る「大乱闘スマッシュブラザーズ」も
いつのまにか三作目になっていた。
任天堂のゲームタイトルの主人公達がぼかすかと楽しくどつきあう対戦ゲームである。
相手をどついて、ダメージをためて、場外へふっとばせば勝ち。ルールはこれだけだ。
簡単だけど、対戦中にはアイテムがたくさん登場するわ、ステージのギミックがじゃまを
するわでなかなか気が抜けない。ふっとばされて戻ってきたその地点に爆弾があったり、
とどめを刺そうとかっこいい技を使ったら、画面がスクロールして取り残され、誰も
ふっとばせないままご臨終したりと、とにかく何が起こるかわからない。
だから、実力での差がつきにくい。
確かに上手い下手の差はあるけれど、ある程度慣れたプレイヤー同士ならアイテムや
ステージ次第であっさりと実力差が覆ってしまうこともあるのがこのゲーム一番の
魅力だと思う。コントローラを握っている最中は悲鳴やつっこみ、悪口の応酬になったり
もするが、決着がつけばすっとする。また次もやろう、という気になってしまう。
遊んでいるキャラクターたちも、どこか楽しげで遊びの余裕があるので、なんとなく
殺気の信管を抜かれてしまうのだ。
好きなキャラクターでひととおり遊び、飽きてきた頃で「おまかせ」でどつきあうのが
最近のきょうだいルールになっている。「おまかせ」とは、ステージやキャラクターの
選択をランダムに任せてしまうシステムで、これも「何が出るかわからない」楽しみが
あって、疲れてきた悲鳴がまた復活する。ぽんぽんと悪口も飛び出す。
コントローラをがちゃがちゃ言わせながら、ああこれは代理きょうだい喧嘩なんだな、
と思って弟のキャラクターを画面外に遠慮なくふっとばした。