さも常識のように「クリスマスは12月25日」「クリスマス・イヴが12月24日」と言われ続けて長いが、実際クリスマスの祝い方を記憶の底からほじくり返してみれば24日の夜にまとまったチキンやケーキをいただき、クリスマス当日はツリーの下に置かれたプレゼントをあくせくと開いて後は正月という味気ない日々を送っていたと思う。25日から正月休み明けまでの休みが憂鬱だった。25日は誰もが疲れていた。24日の夜に気分のピークは訪れて、25日の朝はその支度が報われたあとの疲労に苛まれて31日までのゴミの回収日のカレンダーを眺めて間に合わない掃除の予定に呆然とするといった、24日の夜だけのイベントに成り下がっていた。
今日も静かに部屋へ籠もって眠っていた。仕事終わりまであと2日を残して無理矢理に昨日を終わらせ、面倒事は来年に先送りして眠り続けたい気分のまま家族に贈り物を渡して後はそれぞれの時間を過ごしていた。ケーキもツリーもいつからか無くなった。子供と親との間に生じるきしみに磨り潰されたかのように消えていった。街は光で賑わっていても、家によっては家自体をツリーのようにイルミネーションで装飾していても、私の周りはいつからか31日を見据えて皆々予定を立てて溜息をついている。
近所のショッピングモールには臨時のケーキ売り場がケーキ屋の前に設置され、どの店にも大人たちが並んでいた。それを食べ終えた25日の朝、雨のちに晴れている今日は、まったくらしいクリスマス日和だ。
今日も静かに部屋へ籠もって眠っていた。仕事終わりまであと2日を残して無理矢理に昨日を終わらせ、面倒事は来年に先送りして眠り続けたい気分のまま家族に贈り物を渡して後はそれぞれの時間を過ごしていた。ケーキもツリーもいつからか無くなった。子供と親との間に生じるきしみに磨り潰されたかのように消えていった。街は光で賑わっていても、家によっては家自体をツリーのようにイルミネーションで装飾していても、私の周りはいつからか31日を見据えて皆々予定を立てて溜息をついている。
近所のショッピングモールには臨時のケーキ売り場がケーキ屋の前に設置され、どの店にも大人たちが並んでいた。それを食べ終えた25日の朝、雨のちに晴れている今日は、まったくらしいクリスマス日和だ。