連休は一泊で笠ヶ岳へ行ってきました。
私が30歳前に登山を止めたとき最後に登ったのが笠ヶ岳穴毛谷二ノ沢中央壁でした。(ってもうまったく記憶にないぐらい遠い話ですけど)
その頃所属していた山岳会は地域研究の一環で穴毛谷周辺によく来ていたので、私も数回穴毛谷に入ったことがありましたが、山頂に登ったことはありませんでした。
ということで今回北アでは急登と言われる笠新道からピークハントしてきました。
金曜日の夜中に新穂高の無料駐車場に到着。
駐車場は登山者の車で8割方埋まっていました。
この時は山のシルエットも見えていたので明日は晴れるのかと思っていましたが、朝方の雨音で目覚めました。
山の天気は変わりやすい(急に好天になる)ことをかすかに期待しながら6時に他の登山者に交じって駐車場を出発。
私の前後には左又林道を歩く登山者が20名ほどいました。
ガイドさんのツアーらしき団体が二組、カップルが2組で単独は私一人のようです。
小一時間で笠新道の登山口に到着。
ほとんどの人はそのままわさび平小屋のほうへ進んでいきます。
笠新道へ取りつく人は私を入れてその時は6名でした。単独なので皆さん道を譲ってくれて先に進むことができました。
杓子平までの急登はそれほど傾斜があるようには思いませんでした。ただし、長いです。

約3時間で杓子平に到着。
その間ずっと雨の中を雨具を着て歩いているので、全身ぐっしょりです。
おまけにゴアのローカットシューズは破れていて、靴下もぐっしょりです。
それでも雨に濡れたブナの森は美しく、せめてもの慰めです。
杓子平では気温が少し下がってきたので、濡れてもいいから追加で雨具の下にシャツを着ました。
杓子平からはさらに稜線まで急登が続きます。この間のほうが早く稜線に着かないかと精神的に苦痛でした。
稜線に出ると風も強まり少し寒いぐらいです。
本来ならすごく景色のよい稜線歩きを楽しめるはずですが、ガスでなんにも見えません。
稜線上をしばらく行くと数人の登山者が立ち止まっていました。
???何かあったのか?
話を聞くと稜線上の狭い登山道にライチョウの親子がいました。人が近付くと雛が人間を怖がるので、誰もがそこを通過できずにいました。
しかたないので皆すこし登山道を外れてハイ松の中を回り込んで、ライチョウ親子の向こう側に降り立ちました。

そこから少し歩くと抜戸岩に到着。ガスの中に立つ岩は少しだけ不気味ではあります。
そこからは笠ヶ岳小屋には20分ほどで到着。小屋の手前の最後の登りでは、さすがに足も疲れていました。
本日は穂高や槍の姿を見るどころか、ガスった稜線しかみることができませんでした。

笠ヶ岳山荘で宿泊をお願いしました。
本日は雨でいくつかの団体さんがキャンセルしたそうで、結構空いていました。
さっそく濡れた衣類を着替えて遅めの昼食としました。
実は食事付の営業小屋泊はこれで2度目です。一度目は中学1年のときに奈良の稲村ヶ岳に一人で行ったときに稲村小屋に泊まったときが最初です。
それ以来、冬場に滝谷や横尾の避難小屋などはありましたが、こうしてゆっくり食事つきの小屋泊りは46年ぶりというわけです。
もっとも初めての小屋泊りのとき、まだ中一の坊主だったので一人で来たことに山小屋の親父から叱られたのと、その時の夕食がカレーライスだったのを覚えていますが。
そのときに比較してなんと豪華な夕食か。いまは中高年の贅沢に小屋側が合わせているのかも。
いやいや私も中高年(いや老年か)なんでこれぐらいの贅沢はゆるされる歳なんだ、と考えましょう。
ここんところずっと一人で登って、だれとも会話もせずにいるのが普通ですから、それがさびしいわけではないですけれど、こうして他の登山者とゆっくり話をするのもとても楽しかったです。
食後も相変わらず外は雨が降っています。明日は少しでも晴れてくれればいいんですけど、無理かな?
その夜は私の隣とその隣のいびきの2重奏になかなか寝付けませんでした。
翌日はやはり朝から雨です。昨日よりは風は弱いですが。

5時に朝食を取り6時前に小屋を出発。
山頂には15分ほどで到着。
笠ヶ岳山頂のプレートを手に持って、他の方に写真を撮ってもらいました。
こんな天気ですからゆっくりしても仕方ないので、山頂からは再び笠新道を下ることにしました。

相変わらずのガスの中を杓子平まで下って少し休憩。

しばらく待っているとガスが少し晴れて一瞬期待したのですが、それでも稜線が見えることはありませんでした。
再び雨足が強くなってきたので、もうここからはわき目も振らずに一気に登山口まで下山です。
水場のある登山口には2時間半ほどで到着。
そこから新穂高までは緩い下りの林道を天を恨めしく思いながらブラブラと歩いて戻りました。
私が30歳前に登山を止めたとき最後に登ったのが笠ヶ岳穴毛谷二ノ沢中央壁でした。(ってもうまったく記憶にないぐらい遠い話ですけど)
その頃所属していた山岳会は地域研究の一環で穴毛谷周辺によく来ていたので、私も数回穴毛谷に入ったことがありましたが、山頂に登ったことはありませんでした。
ということで今回北アでは急登と言われる笠新道からピークハントしてきました。
金曜日の夜中に新穂高の無料駐車場に到着。
駐車場は登山者の車で8割方埋まっていました。
この時は山のシルエットも見えていたので明日は晴れるのかと思っていましたが、朝方の雨音で目覚めました。
山の天気は変わりやすい(急に好天になる)ことをかすかに期待しながら6時に他の登山者に交じって駐車場を出発。
私の前後には左又林道を歩く登山者が20名ほどいました。
ガイドさんのツアーらしき団体が二組、カップルが2組で単独は私一人のようです。
小一時間で笠新道の登山口に到着。
ほとんどの人はそのままわさび平小屋のほうへ進んでいきます。
笠新道へ取りつく人は私を入れてその時は6名でした。単独なので皆さん道を譲ってくれて先に進むことができました。
杓子平までの急登はそれほど傾斜があるようには思いませんでした。ただし、長いです。

約3時間で杓子平に到着。
その間ずっと雨の中を雨具を着て歩いているので、全身ぐっしょりです。
おまけにゴアのローカットシューズは破れていて、靴下もぐっしょりです。
それでも雨に濡れたブナの森は美しく、せめてもの慰めです。
杓子平では気温が少し下がってきたので、濡れてもいいから追加で雨具の下にシャツを着ました。
杓子平からはさらに稜線まで急登が続きます。この間のほうが早く稜線に着かないかと精神的に苦痛でした。
稜線に出ると風も強まり少し寒いぐらいです。
本来ならすごく景色のよい稜線歩きを楽しめるはずですが、ガスでなんにも見えません。
稜線上をしばらく行くと数人の登山者が立ち止まっていました。
???何かあったのか?
話を聞くと稜線上の狭い登山道にライチョウの親子がいました。人が近付くと雛が人間を怖がるので、誰もがそこを通過できずにいました。
しかたないので皆すこし登山道を外れてハイ松の中を回り込んで、ライチョウ親子の向こう側に降り立ちました。

そこから少し歩くと抜戸岩に到着。ガスの中に立つ岩は少しだけ不気味ではあります。
そこからは笠ヶ岳小屋には20分ほどで到着。小屋の手前の最後の登りでは、さすがに足も疲れていました。
本日は穂高や槍の姿を見るどころか、ガスった稜線しかみることができませんでした。

笠ヶ岳山荘で宿泊をお願いしました。
本日は雨でいくつかの団体さんがキャンセルしたそうで、結構空いていました。
さっそく濡れた衣類を着替えて遅めの昼食としました。
実は食事付の営業小屋泊はこれで2度目です。一度目は中学1年のときに奈良の稲村ヶ岳に一人で行ったときに稲村小屋に泊まったときが最初です。
それ以来、冬場に滝谷や横尾の避難小屋などはありましたが、こうしてゆっくり食事つきの小屋泊りは46年ぶりというわけです。
もっとも初めての小屋泊りのとき、まだ中一の坊主だったので一人で来たことに山小屋の親父から叱られたのと、その時の夕食がカレーライスだったのを覚えていますが。
そのときに比較してなんと豪華な夕食か。いまは中高年の贅沢に小屋側が合わせているのかも。
いやいや私も中高年(いや老年か)なんでこれぐらいの贅沢はゆるされる歳なんだ、と考えましょう。
ここんところずっと一人で登って、だれとも会話もせずにいるのが普通ですから、それがさびしいわけではないですけれど、こうして他の登山者とゆっくり話をするのもとても楽しかったです。
食後も相変わらず外は雨が降っています。明日は少しでも晴れてくれればいいんですけど、無理かな?
その夜は私の隣とその隣のいびきの2重奏になかなか寝付けませんでした。
翌日はやはり朝から雨です。昨日よりは風は弱いですが。

5時に朝食を取り6時前に小屋を出発。
山頂には15分ほどで到着。
笠ヶ岳山頂のプレートを手に持って、他の方に写真を撮ってもらいました。
こんな天気ですからゆっくりしても仕方ないので、山頂からは再び笠新道を下ることにしました。

相変わらずのガスの中を杓子平まで下って少し休憩。

しばらく待っているとガスが少し晴れて一瞬期待したのですが、それでも稜線が見えることはありませんでした。
再び雨足が強くなってきたので、もうここからはわき目も振らずに一気に登山口まで下山です。
水場のある登山口には2時間半ほどで到着。
そこから新穂高までは緩い下りの林道を天を恨めしく思いながらブラブラと歩いて戻りました。