楽譜に買った日付、
もしくは弾き始めた日付を書く習慣が昔はありました。
もしやと思い、出してきましたらありました。1975年です。
こんな雄大でロマンチックなピアノコンチェルトがあるんだと、
はじめて聞いたとき、感動しました。
FM放送での中村紘子さんの演奏を、テープに落としたのを、
何度も何度も聞いた記憶があります。
15歳の時です。
冒頭部分の和音。
その後に続くうねるように聞こえる分散和音。
ドキドキワクワク。
いてもたってもいられなくなり、
なけなしのお小遣いをはたいて、
楽譜を買いに行きました。
ちょうど2台のピアノ用があって迷わず買った楽譜の、
うら側がこの写真です。
はじめて買ったコンチェルトの楽譜が、
モーツァルトやベートーベンでなく、
ラフマニノフだったのです。
昔も今もこの楽譜は本棚にあるか、
眺めているだけですが・・。
今日の「のだめカンタービレ」での千秋の演奏は、
はじめてコンチェルトの楽譜を買ったときの、
ドキドキワクワクを思いださせてくれました。
そういえば、いつもオーケストラとセットで聞いてますから、
(当然といえば当然ですが)
番組中で、千秋がソロで練習しているのを聞いて、
あ~ 地道な練習をしてるんだなと、
改めて感慨にふけっていました。
3楽章 終盤、
千秋が「もう終しまいだ、もっと教えてほしいことがあった・・
もっとこの人の音楽を感じていたかった・・」と 思いながら、
演奏するシーンで ジーンとなって涙が出てきました。
こうなると 竹中直人のシュトレーゼマンが少々変でも、
まったく気にならなくなるから、不思議です。