こんちゅう探偵団

日本各地の昆虫好きが集まる謎の探偵団結成・・・!?
Let's 昆虫採集!! Since in 2013.10.12

7月に見られた昆虫 ➁

2023年12月11日 | 探索日記(生物)


アカハナカミキリ
2023年7月 北海道
本日は7月に見られた昆虫たちのご紹介です。
今回のトップバッターは赤い翅の憎い奴、アカハナカミキリです。
例年だと夏の終わりに見られるイメージですが、今年はやはり天候がおかしいのかな?
7月上旬に割と見られました、このカミキリムシを見ると毎年ほぼシーズンの終了を感じて
少し寂しくなってしまいます。



ナガゴマフカミキリ
楓の葉の上でお休み中でした、普通種で良く見かけるカミキリムシです。
広葉樹の枯れ枝や古めの材が置いてあれば必ずと言っていい程見かける常連さん。



マツノゴマダラノメイガ
黄色くて黒ゴマ模様が特徴のマツノゴマダラノメイガです。
近似種の モモノゴマダラノメイガに似ていますが、本種は黒点のゴマダラ模様が大きくて濃いです。
ホストはマツ類。




ハンノアオカミキリとコトラガの幼虫
ハンノアオカミキリを見つけた後に左上にコトラガの幼虫もいました。




ホオズキ
野外でホオズキを見たのは初めてかも知れません。
艶々の葉が綺麗で、大きな花は傘の様に開いています。
花の中心のライムグリーンの模様がとても可愛いですね。





トラフホソバネカミキリ
今年見つけたトラフホソバネカミキリの発生木を見に行ってきました。
やはりいました、この日は3匹の本種を採集。



コメツキガタナガクチキ(左)・フタオタマムシ(右)
付近ではナガクチキの仲間であるコメツキガタナガクチキが2匹とフタオタマムシが1匹見つかりました。
コメツキガタナガクチキはたまに見つけますが、細長く大きな甲虫で格好良いです。
その名の通り、前胸の形や細長く縦に溝がある上翅はコメツキムシに似ています。
ナガクチキムシ科ナガクチキムシ亜科に属する甲虫で日本各地で見られます。



オオシロシタバ
昨年オオシロシタバの当たり年で札幌市内各所・中心地町中でも普通に見られました。
今年は昨年よりは少ない感じでしたがまずまず目につきました。
サクラの樹が好きなのか、良く桜の樹皮に止まっている姿を目にします。




ヒメギボウシとオオハンゴンソウの花
植物を見ると癒されますねェ。
森の中でひっそりと咲く小柄のヒメギボウシの花、本当に美しい花です。
オオハンゴンソウは外来種として、今なお市内でも増え続けています。
駆除するボランティアの方々も大変でしょうね、本当にご苦労様です


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道北探索 ③

2023年12月10日 | 探索日記(生物)



マルガタハナカミキリ
2023年7月 北海道
今回も道北へ友達のLHさんと、2度目のムネモンチャイロトラカミキリを探しに行って来ました。
前回は惨敗に終わった「ムネモンチャイロトラカミキリ探索」今度こそは見つけてみたいものです。
最初の画像は途中立ち寄ったポイントで見つけたマルガタハナカミキリです。




ミドリカミキリ
マルガタハナカミキリを見つけた場所でミドリカミキリも見られました。
スマートでメタリックグリーンに光る綺麗なカミキリムシです、脚も長いですよ!!



ジョウカイボンの仲間



ゾウウシの仲間



さて本題の虫を探しにポイントを移動・・・
シラカバの生えているポイントを探索します、古めの衰弱木が点々とある明るめの場所です。



オオキノコムシ
衰弱したシラカバには様々な甲虫が出た羽脱孔が見られましたが肝心のカミキリムシはほとんどいません。
ちょっと古いのでしょうかねェ、その変わりオオキノコムシが見られました。
手に取って匂いを嗅ぐと『ピーナッツバター』の甘い香りがします。



シラカバの材とLHさん
続いてポイントを移動中にシラカバの材が積まれた小規模の土場を見つけたので一応立ち寄って見ました。




ツマキトラカミキリ


ヒメヒゲナガカミキリ


マルモンサビカミキリ
こんな感じで他にもジャコウカミキリも見られましたが肝心のムネモンチャイロトラカミキリはいません。
なかなか難しいものですねェ



また移動して途中一休み・・・
イケマの花が咲いていました。




この年、北海道各地の笹が一斉に枯れました。
不思議な現象です、ササ枯れと言うらしいです。
道内各地の山々の笹が緑ではなくてみんな茶色く枯れています、こんなの初めて見ました。
笹の中を歩く度に笹の実がボロボロと長靴の中に入って来てやっかいでした。

その後ポイントをあちこち移動しながら材置き場や林道を責めましたが
なかなかいいものが見つからず、そのうち大規模なシラカバの伐採跡地に到着。
期待して見回ったのですが・・・



キスジトラカミキリ




ツマキトラカミキリ
見られたのはこの手のカミキリムシばかり、ウスイロトラすら見ていません。
残念ながらここでタイムアップの様です。

帰り際に奥まった場所にシラカバを含め色んな材が積んである場所を最後に見てみる事にしました。




ヒゲナガゴマフカミキリ
そこにはヒゲナガゴマフカミキリがちょうど交尾中でした。
久々に見たホルスタイン柄にちょっとテンションが上がります、その土場もくまなく探してみたものの
やはりムネモンチャイロトラカミキリは見つけられませんでした。
一筋縄ではいかぬようです、今回も色々と勉強になり無駄にはならないと思いますので
次回また頑張りたいと思います、前回・今回ともにお付き合い頂いたLHさんに感謝いたします


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クモノスモンサビカミキリ

2023年12月09日 | 材採日記


クモノスモンサビカミキリ Graphidessa venata
日本各地に分布するカミキリムシの仲間で体長は7~8㎜前後。
成虫は4-10月にかけて見られる。
ホスト:ミズキ・リョウブ・サワシバ・サンショウなど
写真はサワシバ材から羽化したクモノスモンサビカミキリを撮影。




まるで蜘蛛の巣の様な模様が格好良いカミキリムシです。


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エゾリスの隠しもの

2023年12月08日 | 探索日記(野鳥・動物)


エゾリス
2023年12月 北海道
市内の公園で見かけたエゾリス。
気温の低い朝、日の光を浴びてオニグルミの実をカジカジしているエゾリス。



エゾリスが枯れ葉を掘ってなにやらモゾモゾしています。
また次の場所へ移動して枯れ葉を掘る作業を繰り返しています。
きっと冬用のクルミを隠しているのでしょうかね。



エゾリスが掘っていた場所に行き、枯れ葉をめくると
ちゃんとクルミが浅く埋めてありました。
凄いですねェ、場所はちゃんと覚えているものなのでしょうかね?
人間なら無理ですね。




ミヤマカケス
この公園では良くミヤマカケスも見られます。
大きくて羽の綺麗な野鳥です。






オニグルミに冬芽
久々に撮影、まるでひつじさんの顔の様です。
個性がありどれも違う顔をしていて面白いですね。
残念ながらオナガシジミの越冬卵は見つかりませんでした、今年はゼフ卵不調かな!?



サイハイラン?
黒い斑点がたくさんついたサイハイラン?と思われる葉。
シーズンになったら花を確認して見ようと思います。


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ウラナミアカシジミ飼育 <採 幼~羽 化>

2023年12月07日 | 飼育日記


ウラナミアカシジミ
北海道・本州・四国に分布する蝶の仲間で、開張は35㎜~37㎜前後。
幼虫はミズナラ・コナラ・カシワ・クヌギなどの葉を食べる。



2023年5月 採幼
コナラの葉で5㎜程の幼虫を採集しました。
12年振りの飼育、ワクワクしますねェ




2023年5月 幼虫13㎜
採集から5日目、コナラの葉を食べるウラナミアカシジミの幼虫。




2023年5月 前蛹
採集から9日目、体は縮まり透明になって来ました、蛹の準備を始めた様です。




2023年5月 蛹化
採集から11日目、蛹になりました。
透き通った色が綺麗です。




2023年6月 蛹化
蛹になってから12日目、羽化が近いのでしょうか?
翅に色が出てきました。



2023年6月 羽化
幼虫を採集してから24日目の事でした。
綺麗で派手な模様のウラナミアカシジミのオスが羽化しました。
久しぶりのウラナミアカシジミの飼育でしたので慎重に飼育しました。


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ウスタビガ飼育 <採 幼~羽 化>

2023年12月06日 | 飼育日記


ウスタビガ
日本各地に分布する蛾の仲間で、開張は75㎜~110㎜前後。
幼虫はクリ・クヌギ・コナラ・カシワ・ハンノキ・キハダ・サクラ・カエデなどの葉を食べる。




2023年5月 採幼
サクラの葉に付いていたウスタビガの2齢幼虫を採集、取り合えず自宅のサクランボの葉で飼育する事にしました。
エサは豊富にあるので安心して飼育出来ます。




2023年6月 幼虫
採集してから4日程で3齢幼虫となりました、姿も黒い模様が消えて全身黄緑色に変身!!
更に突起の側面と上部前後面がライトブルーの綺麗な色になりました!
先端の怪しい黒い棘は何!?





2023年6月 幼虫30㎜
さらに1週間後、少しづつ変化が見られます。
サクランボの葉をもりもり食べて大きくムチムチになってきました。
もう可愛くてたまりません




2023年6月 4齢幼虫
2齢幼虫を採集してから18日が経過しました、最後の脱皮を経て終齢(4齢)幼虫になったウスタビガの幼虫。
繭作りをスムーズにする為に大きめの容器に移し替えました。




2023年6月 繭作り
いよいよ楽しみにしていた繭作りが始まりました。
丁寧に口から糸を吐いて卵型の繭を作ります、幼虫を採集してから約1ヵ月目です。



2023年7月 羽化セット
みんな繭になったので、羽化の準備をします。
大きめのケースにしましたが、その後100円ショップでネットを購入してその中に入れる事にしました。
野外で保管して秋になるのを待ちます。




2023年10月 羽化
秋になりようやくオスのウスタビガ第一号が羽化しました!!
なんて綺麗な模様なのでしょうか!?
心が躍ります、この後メスも羽化するのを楽しみに待ちます。






2023年10月 羽化
さらに1週間後、一日で全てのオスとメスが全部羽化しました。
みんな一斉に羽化するんですねェ、びっくりしました。
オスもメスもそれぞれモフモフしていて本当に可愛いいです


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道南探索 ➁

2023年12月05日 | 探索日記(生物)



ハスオビヒゲナガカミキリ
2023年7月 北海道
今回は今年7月に道南での探索で出会った昆虫達のご紹介です。
まず最初に立ち寄った場所でアジサイの枯れ枝をくまなく見て回ると
触角の長いハスオビヒゲナガカミキリが見つかりました。



ヒゲナガオトシブミ
付近のコブシの葉にオトシブミの食痕があったので
探して見るとヒゲナガオトシブミのメスがいました、オスも探したけど見つかりません。



アオカメノコハムシ



アカクビナガハムシ
シオデの葉についていたアカクビナガハムシ、ピンボケ画像のみ



ハムシの仲間



コウガイビル
不思議な生き物です。
北海道にはいったい何種のこうしたコウガイビルの仲間がいるのか
調べてみるのも面白うですね。


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冬探索[リンゴカミキリの新産地発見!!]

2023年12月04日 | 探索日記(生物)


コガラ
2023年11月 北海道
札幌市内の森も雪で辺り一面真っ白になっております。
森の歩いていると小さいコガラが近くに寄って来ました、かなり人慣れしている感じです。
しばらく居座り、後を追ってきますがカメラを向けるとちょっと離れてまた直ぐに戻って来ます。



ナナカマド
ナナカマドの樹が割と多くあります、取り合えずリンゴカミキリの幼虫がいないか
チェックしてみます、何本か見ていると怪しい枝を発見。



リンゴカミキリの幼虫が入っていると思いましたがちょっと違和感があり
少し枝を割って見ました、太さや坑道はっぽいんですが奥の方に氷の塊が入っており
これはダメかなぁァ。。。



すると奥に蛾の幼虫が入っていました。
何蛾の幼虫かは分かりません、蜂かも知れませんね。
取り合えず改めて別の枝を見ているともう1本怪しい枝があったので手繰り寄せてみました。



おぉ!
ビンゴです
間違いなくリンゴカミキリの越冬幼虫が入った枝です。
割と太いので大きな成虫が出てくることを期待してお持ち帰りです。
今回はまた新しい新産地を見つける事が出来ました。
札幌市内での新産地はこれで4ポイント目となりました



まだ少し時間があったのでハセガワトラカミキリの枝でも探そうとブドウの枯れ枝を見て回りますが
写真のアカネカミキリの幼虫がいくつか見つかっただけでした。
ハセガワトラカミキリの新産地発見ならず・・・
また次回時間があれば探して見ようと思います




11月に撮影した札幌市内の様子。
晴れており空気が澄んでいます、目の前に大きなJRタワーを見る事が出来ました。


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7月に見られた昆虫 ➀

2023年12月03日 | 探索日記(生物)


ゴマダラベニコケガ
2023年7月 北海道
美しい模様のヒトリガの仲間です。
幼虫は地衣類や落ち葉などを食べて育ちます。




モモブトスカシバ
コブシの葉の上に毛むくじゃらのモモブトスカシバを発見しました。
ホストはウリ科のアマチャヅル
日本各地に分布しており6-7月にかけて見られる蛾です。
かなり久しぶりに見つけたので付近で追加を狙うもなかなか見つからず、ホストを
探して見るけど付近には見つかりませんでした。



蛾の幼虫
サルナシに葉の裏に何やら群れているものが
近づいて見ると蛾の幼虫です、ドクガ系でしょうか種類までは分かりませんでした。




名前の分からない花
足もとに咲く花たちも撮影したけど名前はわかりません。
どちらも小さくて可愛らしい花です。


■ 以下はまだ同定してない昆虫


※ 追記:キバネセセリと教えて頂きました、青蘊さんありがとうございます。
■ 青蘊さんのブログ →→→ 図形曼荼羅好きな方 (^O^)/




名前の分かるものが教えてもらえると助かります (*´∇`)ノ ヨロシクネ~♪


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2023年 フユシャク探索 ➁

2023年12月02日 | 探索日記(生物)





ウスモンフユシャク
分 布:日本各地
時 期:11-1月
開 張:22-33㎜
ホスト:カワヤナギ・コナラ・カシワ・ヤマザクラなど




ナミスジフユナミシャク
分 布:日本各地
時 期:11-1月
開 張:27-35㎜
ホスト:サクラ・カエデ・トチノキなど各種広葉樹





クロテンフユシャク
分 布:日本各地
時 期:11-4月
開 張:22-31㎜
ホスト:コナラ・クニギ・クリ・オニグルミ・ミズナラなど
11月に見られたフユシャクの写真でした。


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