いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

首相と大局観。 premier and the view of the general situation

2023-08-05 20:19:01 | 日記
 (1)岸田首相は就任当初、成長と分配の好循環により中間層を厚くするという理念を打ち出したが、社会の基盤強化としては当然のこと、当たり前のことであり、新しい資本主義などと銘打つほどのことでもない。
 一方で防衛費5年で43兆円増額を示しながら中身、財源論はすべてこれからで、少子化対策の子ども手当拡充と言いながらそれで少子化、人口減少を防げるのかといえばわからず、他方でマイカと健康保険証の一体化は行政機関が日常業務で取り扱うような事柄であるのに政府としてひも付けで問題が顕在化しても来年秋の紙ベースの健康保険証を廃止することにこだわり、岸田首相には政治の大局観(the view of the general situation)がみられずにこじんまりとして伝わってこない。

 (2)政治家、特に首相にはこの国をどういう国にしていくのか、世界の中でどういう位置づけの国にするのか理念、思想、構想を国民、社会に示さなければならない責任、大局観が必要だ。
 歴代の首相はその判断が重要で大事だったが、いい悪いは別にして池田勇人元首相は所得倍増計画(貧乏人は麦を喰え)、佐藤栄作元首相は沖縄返還(核持ち込みの密約)、田中角栄元首相は日本列島改造論(土地価格の高騰・利権社会)、小泉純一郎元首相は郵政民営化(サービス、競争力低下)、安倍元首相は大胆な金融緩和策(円安株高・物価高)と一応国のあり方、この国をどうしようかという大局観はみられて、国民にこの国の進むべき、向うべき方向性を示して政治に緊張感をもたらしが、岸田首相にはその姿勢、大局観がみられない。

 (3)マイカ問題では4日の記者会見では加藤厚労相、河野デジタル相の強い意向を受けて来年秋の紙ベースの健康保険証の廃止を主張するものとみられたが、マイカひも付け総点検の結果をみて先延ばしするかどうか判断する方針に変わっており、妥当な順当な判断ではあるがそれなら政府機関の日常業務で扱うようなものにまで自己判断でなぜ最初からそういう決定ができなかったのか疑問はある。

 (4)大局観とは、何かまだ見えない、つかめない大きなものに形を与えて、実体像を示して理念、思想、構想を具現化するものだ。岸田首相はそういう課題があっても実体像を先送りしてはっきりさせずに、結局何をしたいのかわからないジレンマがある。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする