(1)OECDの「国際成人力調査」(大人の学力)で日本は「読解力」が前回1位から2位、「数的思考力」が同1位から2位、今回初めての「状況の変化に応じた問題解決能力」では1位と世界的に高水準で、こちらはいわゆる先進国では唯一トップ5に入っており高い水準を示した。
子どもの学力調査は成長、発展途上でどういう意味があるのか、大人の学力は人間20代半ばで成長が止まり後退が始まるといわれてこちらもどういう意味があるのかわからない。
(2)あるのかわからないが、国会議員の能力、判断、良識、指導力の比較調査があってこその世界政治の安定志向だが、まず調査協力を求めることからむずかしいというあってはならないここは特殊地帯、世界だ。
冒頭OECD調査では日本の「生活満足度」で高いと答えた割合は52%とOECD平均の75%を大きく下回り、最下位だった。
(3)学力は高くて、要求、望みが高いのか、高すぎるのか、そこは自分の力ではどうしようもないパラドックスとして自分の学力、能力に限界を悟る、知るという大人の学力比較データだ。
かって英国では子どもの学力調査で数学力が国際比較で極めて低く、当時の首相が危機感を持って選択制であった数学を必修制にすると息巻いたという話もあって、やはり国会議員の能力調査は必要かもしれないようだ。
(4)今回OECD大人の学力調査では日本以外のトップ5はすべて北欧国で占められて、各種調査でも北欧地域の評価は高く生きやすさ、社会保障充実、学力比較は高いがそれでEUの結束、政治の安定、極右勢力の台頭、関連で言えばウクライナ戦争、露との関係でOECD調査比較、能力の高さが発揮されていないのは残念で、自国から国際調整力、調停力、協調力にその学力、能力ランクの高さが発揮され、向かうことが望まれる。
(5)冒頭調査で日本は大人の学力は高く、生活満足度は低いという結果で、北欧国はGDP経済力は高いとはいえない中で国民の税負担は高く、それで社会保障が整備、進んでいることで生活に満足度が高いというのは国家、国民、社会として身の丈、優先事項を理解して、知っており、やはり国際的な比較学力が高い地域といえるだろう。