雑種犬「風(ふう)」のひとりごと

元保護犬でセラピー犬風愛(ふあ)8歳とパピーの鈴々(すず)の楽しい毎日を575で綴ります。天国の鈴ちゃんの話も出るよ

獣医師も タイプによって 違うのね

2013-07-30 11:00:08 | 愛犬の病気と手作り食


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さて、主治医の獣医師さんに相談をしてきました。


CTスキャンの結果は、すでにVRセンターから、直接主治医の先生へ連絡済だったので

私の相談内容も、よく理解してくださっていました。



当初は、相談中に泣いちゃうかもしれないので

私だけで、動物病院に行くつもりだったんですが


風ちゃんバレないように化粧もせず、

服装も着替えないで、さっとドアを出たのに

あのデカいカラダでどうやって、すり抜けたのかと思うほどの俊敏さで

玄関ドアを出て、車のドアの前で「僕も行きます」とガンとオスワリして動かない風ちゃん。


「あかん、あかん。風ちゃんはお留守番なのよ」と玄関に押し戻そうとするけれど

いつもは素直でママの指示に従う風ちゃんが、とっても頑固で

強い意志で「僕も一緒に行く」と言ってきかないので、

根負けして連れて行くことにしました。



もしかして、風は自分のことを話し合うってわかっていたのかしら?




風ちゃんもいっしょなら、先生との相談中に泣かないようにしなくっちゃ…。


ふうちゃんに悲しい顔は、見せられないもの。




そう思って、病院の診察室に入りました。



でも、幸い先生との相談中はもちろん、それ以外も涙するシーンなんて全くなく

逆にお話ししていて、気持ちが穏やかになってきたんです。




この先生は、風や鈴の病気の時だけでなく、アニマルセラピー活動でも

お世話になっている女医さんで、がんに負けないカラダを作る手作り食について、最初に提案してくださったのは、この先生なんです。





まず、手術に関してですが「生体検査」をするだけの目的を果たすだけであって

治療目的では、やっても意味がないことを伝えられました。



仮にこれが癌であって、腎臓にあるすべてを取り除くことができるのならば、治療的な意味があるけれど、

3つあるうちの1つだけ取っても、それが全摘出できないのであれば、治療的効果はほとんどないとのこと。


逆に、これがただの嚢胞だった場合

腎臓の専門家に確認したところ、


嚢胞だったら、そのまま何もせずにいるのがイチバン。

もしも10cmほどの大きさにでもなって、破裂の危険が出てきたら、中の液体を抜く処置もある・・・と。



ということで、今回の手術は、癌であっても、嚢胞であっても、治療的な意味はない。


嚢胞なのか、癌なのか、「知る」ための手術にしか過ぎない・・ことを告げられました。


つまり、飼い主が嚢胞なのか、癌なのか、どうしても知りたければ、

「手術して摘出すればいいですよー」とのことでした。


風ちゃんにとっては、手術をしても、それだけだと今よりも体調が良くなるとか、悪い部分がマシになるとか、治癒するとかってことは、全然ないということです。



結局、手術して病理検査して、癌かどうかはっきりさせるだけのもの。




それを知るために行うのなら、そのあとの対処も、どうするのか考えておかないと

風ちゃんが手術で痛い思いをするだけで終ってしまう。



癌だとわかっても、何もしないのならば、

手術する分の、風ちゃん負担と経済面の負担が増えるわけですから。


「結果が出た場合、どうするのか考えなくてはいけませんよねー」って。



そういえば、VRセンターの先生も、最初は「手術をする」とは言わずに

「この段階でできるのは、生検です」と切り出したのを思い出しました。



生検って何?って思いながら、話を聞いていくと、手術で一番大きい嚢胞を摘出して

病理検査に出して、シロクロはっきりさせましょうか?という話だった。



確かに、「癌の可能性があるので、治療のために大きいものだけでも、取っておきましょう」という話ではありませんでした。


ただ、こっちが勝手に「検査のために切り取る手術だけれど、癌だった場合は、治療にもつながる」と思い込んでいた節があります。



で、癌だった場合は、どうするのか?

残りの2つは、もう切除できないので、抗がん剤投与するしかないそうです。



しかし、腎細胞がんに効果が認められている抗がん剤は、なく

副作用は、あるんですよね。



そのことも、VRセンターの先生に尋ねると「確かにそうなんだ」とのこと。


抗がん剤で腎臓機能が悪化する場合もあるのは、本当のようです。


腎細胞がんに効くかは、わからないけけれど、いろんな抗がん剤を試してみる価値はゼロじゃないはず…、と。


そんな感じのことをおっしゃっていました。



まぁ、抗がん剤には、どんな癌であっても、合う合わないがあって、その人、その犬に「効果が出る場合もあるが、効果があるかどうかわからない。」と言われるみたいですね。

それは、同種類の癌で、効果がある人もしくは犬がいた例があるからだと思います。




しかし、腎細胞がんの場合は



ちなみに人間の場合ですが「腎細胞癌に効果がある抗がん剤」とネット検索して出て来たのが

「一般的にがんが全身に広がってしまった場合は抗がん剤治療が行われます。しかし腎臓がん(腎臓癌)の治療では今までのような抗がん剤(化学療法薬)は選択されません。効果がほとんど期待できないからです。」

とか

「例えば、骨髄性白血病には、抗がん剤を用いた治療がよく効くとされています。
延命だけではなく、治癒の効果も見られ、白血病の場合は抗がん剤の利用一般的とされています。
そういった、抗がん剤を用いた治療がよく効くものもありますが、腎臓がんは、最も抗がん剤の効果がないとされています。治癒の効果も認められないばかりか、延命としての効果もあまり期待できません。」

となっています。


抗がん剤は、癌細胞も攻撃するけれど、健康な細胞も攻撃しちゃうんで、他の病気が出てくることもあるきつい薬。


「百害あって一利あり」だったら、まだその一利にかける気持ちにもなるけれど、


「百害あって一利不明」なんですよね。それも腎臓癌の場合は「百害あって一利なし」の可能性の方が非常に高い。



なので、主治医の先生は、効果がない可能性の方が高い抗がん剤をどんどん使っていくことには、
「うーん」という感じでした。


「獣医師にもいろんなタイプがいて、積極的に抗がん剤を使用する先生と私とは真逆かも」って、主治医の先生。


化学療法となる、いろんな抗がん剤を積極的に使って「やれるだけのことはやった!!」と飼い主さんが納得するかどうかかも・・・って


さらに、抗がん剤は、効けばいいけれど、カラダへのダメージが多く、副作用で死ぬことだってあるとおっしゃっていました。



ただし、抗がん剤じゃにないけれど、昨年教えてくださった、比較的副作用が少ないものに

●免疫療法イヌ・インターフェロンγ
いくつかの腫瘍に効果が感じられたという症例があります。
副作用は、一時的に、嘔吐、軟便、食欲不振、元気喪失など。

●COX-2阻害薬(ピロキシカム)
腎細胞がんに対する効果は不明だが、膀胱がんに対しては、古くから使用されている薬。
学会で一例だけだが、腎細胞がんの犬に投与し、長期生存が可能であった発表があった。
副作用は、あまりないが腎毒性に注意。


があると。

なんとこれらは、癌かどうかはっきりしなくても、使用してもOKという話です。


手術して、癌だとわかってから、これらを使用する選択肢もあるし


手術をしないで、これらを使用することも選択できるそうです。




つまり、整理すると


手術をする選択をした場合

●ガンだった場合、抗がん剤をバンバン使う治療をする。→ただし、抗がん剤の効果はほとんどないよ)


●ガンだったけれど、抗がん剤を使うか悩む、もしくは使わない。→手術をしても、その前と状況は変わらない。


●ガンじゃなかった場合、「手術までして腎臓の半分きっちゃったけど、癌じゃなかったら、よかったよねー安心よねー」と飼い主が納得する。




手術をしない選択をした場合

●ただの嚢胞だと信じて、経過観察だけしてほおっておく。大きくなった場合だけ、中の液体を抜く。

●ガンかもしれないので、副作用の少ないCOX-2阻害薬(ピロキシカム)もしくは、インターフェロンを投与する。

という選択肢にわかれます。



犬は、癌であっても、そうとう悪化しない限り、まぁまぁ元気に日常生活ができるそうです。

侵攻の速さにもよるでしょうが、それまで何もせず毎日の生活を楽しむという、選択肢もあります。


実際に、癌で亡くなっているワンコの多くは、それまでは普通に日常生活をしていて

調子が悪くなったときは、すでに末期がんというこも、少なくないようですね。



末期で、転移もあるワンちゃんでも、1年ぐらい元気で過ごしている場合も。



「それに比べて、風ちゃんなんて、癌の可能性があったとしても、初期の初期。

 癌じゃない可能性だってあるし、今、この嚢胞が悪さをしているワケじゃないし。」って。


化学的治療をしなくても、今まで通り元気で暮らせる時間は、まだまだあるはず。


「飼い主さんが過渡に気にせず、風ちゃんと楽しく過ごす時間、ストレスの少ない平和な時間を多く持つことでも、違ってくるかもしれませし…」って。



また主治医の先生は「その癌の強度というか、度合いによっても、同じ治療をしても変わってくるんですよ。どんな抗がん剤や療法を用いても、ビクともしない癌もあれば、生活改善や食療法でよくなる場合もあります」って


そこで、
昨年から続けている手作り食の相談もしてみました。



私の手作り食は、自信がないので1/3だけは毎食ドッグフードもプラスしていたこと。


さらに、「愛犬のための がんが逃げていく、食事と生活」という本には、
デリケートな時期には、避けたいNG食品に「牛肉・牛乳」があげられていたにも、かかわらず与えていたこと。


すると、「ドッグフードを減らすとか、手作り食だけにするのは、いいと思いますが
  
  牛肉を使っちゃダメだとかは、思わなくていいですよ。

  牛肉にしか含まれない栄養素もあるんです。ただ、毎食牛肉をつかうのではなく、他の肉や魚などと

  ローテーションしたりして、いろんな食材を取り入れることが大事なんですよ」と。


「それは、やっています。牛肉、豚肉、鶏肉、アジ、サンマ、鮭などがメインですが、馬肉や鹿肉を使う時もありますし・・・・」というと


ふむふむと聞いていてくださいました。


そして「今日の話を家に持ち帰り、夫と再度じっくりと話し合います」と先生に伝えて帰りました。





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