ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

「映画 ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」

2016-12-21 08:01:33 | アニメ・ゲーム
「映画 ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」を見ました。

 花輪くんの家に、様々な国からの留学生アンドレア、シン、ネプ、ジュリア、シンニーがやって来た。5人はそれぞれまる子、ハマジ、小杉、野口さん、たまちゃんの家に居候することになり、学校や遊び、旅行を通して交流を深めていく。そんな中、アンドレアは最近亡くなった祖父・マルコがお世話になっていたという居酒屋を探すのだが・・・


 前作が1992年公開で、今作が2015年公開。アニメ25周年を記念して作られたとのことですが、それにしたって映画館でまる子の予告が流れた時はかーなーり驚きました。

 今作はアンドレアを初めとした各国の留学生と国境を越えて友情を深めていく物語となっており、いずれの留学生たちも個性豊かなキャラクターをしています。学校でいつもの面子と絡むこともありますが、基本的には居候先のキャラクターたちとの絡みが多いので、必然的に小杉の出番が結構多いく、藤木くんや永沢くんの出番は控えめです。

 中でも中心的なのがアンドレア。祖父と同じ名前(あだ名)のまる子に興味を示し、ぜひまる子の家にホームステイさせて欲しいと願い出ていました。初めはわけがわからなかったまる子も、祖父を思う優しいアンドレアに心を許していき、最後には友情の証を託されるまでの関係になりました。
 アンドレアの祖父・マルコは亡くなる前、アンドレアに対して昔世話になった居酒屋のことを話しており、アンドレアも日本に来たからにはぜひその居酒屋の店主に会いたいと願い、その話が物語の中心になっていくわけですが、その過程で大きな衝撃を受けました。

 アンドレアはその店の名前は知っていたため、私は「店の名前がわかるんだったら、ネットでホームページや電話番号、住所なんかも出てくるんじゃないか」と思ったのですが、よくよく考えてみたら、ちびまる子ちゃんの世界はネットも携帯電話も無い時代。その時代で名前しかわからない、遠くの地の店を調べるというのは大変なことなのだと痛感させられました。
 大阪に行った後も暗中模索。交番や人づてに聞いてようやくたどり着いたものの、そこから先がまた一苦労。まる子たちの努力が報われるのかどうか・・・という流れは思いのほかハラハラさせられました。最後のチャンスで近くまでは来たものの、居酒屋夫妻の名字がわからない!大阪で情報をくれた店員さんの連絡先もわからない!そんなピンチを切り抜けた方法には「その手があったか!」と感心させられました。

 第2作目から23年も経ち、世の中が大分変わっている一方で、変わらぬまる子の世界。そのギャップが何とも面白く、ハラハラさせてくれる要素になっていると感じた映画でした。
コメント