二銭銅貨

星の数: ☆良い ☆☆すごく良い ☆☆☆激しく良い ☆☆☆☆超激しく良い ☆☆☆☆☆ありえない

08文楽地方公演10月/一谷嫩軍記、紅葉狩、二人三番叟、御所桜堀川夜討、傾城恋飛脚/文楽

2008-10-12 | 歌舞伎・文楽
08文楽地方公演10月/一谷嫩軍記、紅葉狩、二人三番叟、御所桜堀川夜討、傾城恋飛脚/文楽

昼の部

開演前の解説:紋臣

一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)
熊谷桜の段(くまがいざくら)
熊谷陣屋(くまがいじんや)

健気な女房の相模を蓑助、一途な藤の局を蓑次郎。子を失った母の深い絶望を表しています。一方の立ち役、直実は剛毅な様子。こちらも、確かにわが子を手にかけざるを得なかったので、直実自身も苦しい胸のうちなんだけれども、その殺伐としたところには戦乱の無情、残酷が強く感じられて、どうにも暗黒の影が強く出る。直実は勘十郎。

紅葉狩(もみじがり)

歌舞伎に比べると短い構成。ちゃんと二枚の扇子を使った踊りもある。扇子を投げるところもあり、難しそうな感じで1回は落としていた。清十郎が鬼女。鬼女になってからはキリリと元気良く、気持ちよさそうに動き回っていた。コンパクトで迫力のある舞台だった。維茂に勘緑。

夜の部

開演前の解説:一輔

二人三番叟(ににんさんばそう)

清五郎、勘市。汗だく。
元気良く動き回わり、
きりきりと舞い、踊った。

御所桜堀川夜討(ごしょざくらほりかわようち)
弁慶上使の段(べんけいじょうし)

深くて濁りの無い三味線は清介。ほのかに甘味を感じる厚みのある音色で、この殺伐たる物語をリードしていく。大夫は、はきはきした調子の英大夫。母親のおわさは勘十郎で大きな芝居。母の深い愛情を表現している。昼は昼で残酷な父親役でしたが、夜は夜で優しい母親の役。180度違う役だ。母が娘の生まれたいきさつを説明するくだりは舞踏の場面。はきはきと良く動いてよどみが無い。

弁慶の独白の場面が見所で、大夫は目いっぱい、三味線はタイトなアップテンポで、つやのあるいい音だ。

傾城恋飛脚(けいせいこいびきゃく)
新口村の段(にのくちむら)

爺さんが可哀相だ。爺さんは玉志。忠兵衛が紋豊、梅川が紋寿。
素朴で純な感じの爺さん。一方の忠兵衛は気持ちが無念で居ても立ってもいられない様子。梅川は健気だ。しっかりした様子だ。

雪がポイントの段だ。ラストの雪が少ない感じがして、雪の降らせ方が重要だと思った。途中で降らせなくて良いので、最後にどっさり降らせれば良いのにと思った。雪の優しさ、雪の冷たさ。どちらかと言えば、雪の冷たさが良くでる芝居だと思った。

08.10.05 杜のホールはしもと
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする