二銭銅貨

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神阪四郎の犯罪

2008-10-26 | 邦画
神阪四郎の犯罪 ☆☆
1956.02.25 日活、白黒、普通サイズ
監督:久松静児、脚本:高岩肇、原作:石川達三
出演:森繁久弥、新珠三千代、左幸子、轟夕起子、高田敏江
   滝沢修、清水将夫

からみつくような鋭い視線の、
しぶとくて強い芯のある、
狂気の娘に左幸子。
ぱっと大きく咲いた、
向日葵のような明るさは轟夕起子で、
ねばりけの多い中年女性。
貞淑そうな妻は新珠三千代で、
しおれかかったようでも、
しっかりとした眼の光が強い。
女事務員は高田敏江で、
実直そうでいて、
したたかな面を出す。
四者四様、
対照的な女性たちのキャラクタの交差、
つばぜりあい。

対する男性は、
七色の性格を演じ分けるがごとき主人公に森繁久弥。
権威をひけらかす老人作家に滝沢修、
商売人のやらしさが滲みこぼれ出ている出版社の社長に清水将夫。

日本にはめずらしい法廷劇。

08.10.19 神保町シアター
コメント
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