二銭銅貨

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ドン・ジョバンニ/ロイヤルオペラハウス2008舞台撮影

2010-06-05 | オペラ
ドン・ジョバンニ/ロイヤルオペラハウス2008舞台撮影

2008年上演
作曲:モーツァルト、演出:フランチェスカ・ザンベッロ
指揮:チャールズ・マッケラス
出演:ドン・ジョバンニ:サイモン・キーンリーサイド
   レポレッロ:カイル・ケテルセン
   エルヴィーラ:ジョイス・ディドナート
   ドンナ・アンナ:マリアナ・ポプラフスカヤ
   オッターヴィオ:ラモン・バルガス
   ツェルリーナ:ミア・パーション
   マゼット:ロバート・グリードウ
   騎士長:エリック・ハーフヴァーソン

ジョイス・ディドナートはエルヴィーラ。元気良く力いっぱい。役はソプラノだけれども、ディドナートはメゾらしい。どちらの役でもできるのかも知れない?力強く太いソプラノの印象だった。ミア・パーションは村娘で美しい優美なソプラノで、元気のいいグリードウとの2重唱が滑らかで美しかった。白のシンプルな衣装と声が良くあっていた。ポプラフスカヤはドンナ・アンナで直線的で切っ先の鋭い、刺すような感じの強いソプラノだった。こちらにもバルガスとの2重唱があるけれども、実直で優しい感じのバルガスのテノールとは、ややミスマッチな感じだった。この3者3様のソプラノを楽しめるところがこのオペラの良い所なのかも知れない。

キーンリーサイドは職業的女ったらしを良く演じていた。ケテルセンのレポレッロはこのオペラの中核として、しっかりと喜劇を演じ歌ってソツがなかった。

オペラの表面的な成り行きは悪漢のドン・ジョバンニが駆逐される物語だけれども、主役はあくまでもドン・ジョバンニだ。このドン・ジョバンニをどう描くかで演出の方向性が決まると思う。しかしながら本作では普通の描き方のような印象だったので、それ以上の方向性は分からなかった。

ディドナートの強いソプラノと、優しく美しいパーションのソプラノが印象に残った。

10.05.29 109シネマズ川崎
コメント
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