二銭銅貨

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10国立劇場12月/由良湊千軒長者、本朝廿四孝/文楽

2010-12-27 | 歌舞伎・文楽
10国立劇場12月/由良湊千軒長者、本朝廿四孝/文楽

由良湊千軒長者(ゆらのみなとせんげんちょうじゃ)
     山の段

安寿が吉田勘彌、つし王が一輔。安寿がてんびん棒にピンクの着物で足付き。一輔が背負子。幼い姉弟の相手を思いやる優しい気持ち、過酷な運命に打ちひしがれる痛切な痛み。

本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)
     桔梗原の段
     景勝下駄の段
     勘助住家の段

勘十郎が弟の慈悲蔵でやや地味、玉女が兄の横蔵で大きな芝居。横蔵が、自分が武田信玄の家来になっていることを言った後、語りながら踊る場面では眼一杯に大きくなって、豪快に動き回る。こういう大きな正義漢の動きは玉女の得意なのだろうか、いつもうまいと思う。勘彌の唐織は動きが優しくなめらかで繊細。役は強い性格なので、ちょと仁では無いかも知れないけれども美しい。清十郎がお種で、子を殺される前後の狂乱の所で、それまで抑えていた情念を思いっきり爆発させて威力十分、存分に狂乱していた。いつもとはちょっと違う気合だった。

10.12.11 国立劇場
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