二銭銅貨

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トゥーランドット/MET09-10舞台撮影

2010-01-28 | オペラ
トゥーランドット/MET09-10舞台撮影

作曲:プッチーニ、演出:ゼフィレッリ
指揮:アンドリス・ネルソンズ
出演:マリア・グレギーナ、マルチェロ・ジョルダーニ
   マリーナ・ポプラフスカヤ、サミュエル・レイミー

水色の衣装で覆われたトゥーランドットは恋愛を信じない、頑なで潔癖な女性。男を近づけない。触れさせない。身も心も許さない。心が、その熱い気持ちが、ぶ厚い氷で覆われています。

カラフは突然、恋に墜ち、無謀な賭けに出て、ナゾナゾ3題に挑みます。そうして勝利して、トゥーランドットに無理矢理の口づけをします。ああ、そうすると何とトゥーランドットを覆っていた氷が融けて、そうして紅蓮に燃える恋の炎が心の中に透けて見えるではありませんか。そうです、トゥーランドットの心はカラフを一目見た時から恋に墜ちていたのです。本人も周囲もカラフも作家も観客も誰も気づいていなかったことです。

マリア・グレギーナのトゥーランドットは繊細で強力。マルチェロ・ジョルダーニのカラフとマリーナ・ポプラフスカヤのリューは誠実な印象。演出は豪華で金色が基調。ピンポンパンの踊りや歌が、カラフルにゆっくり大きく動いて印象的だった。皇帝アルトゥームは高齢のチャーリー・アンソニーで幕間のインタビューを受けていた。カラフの父のティムールはサミュエル・レイミー。

10.01.16 東劇

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