私たちはあまり人並みの生活では無いが、月の最後である 「末日」 の午後は私にとっては忙しい時間になる
翌日が朔日(だから、それなりの準備が必要だからだ
仏壇を掃除したり、おかま様、大黒様、大神宮様などへの供え物を確認し、そして仏花や榊も新しく取り替える準備をして明日に備えることにしている
転居する時はいろいろな物を整理して身軽になるつもりだったが、捨てられない物も多かったからその選別は大変だった
だが前述した我が家の守り神様の備品は大事に扱って私たちと一緒に転居してもらった
昔風な考えの私だから日々を過ごせるのもいろいろな我が家の守り神様のお陰だと感謝を忘れたことはない
朔日の朝は少し早めに起きて淨塩を供えて灯明を上げて、新しい月のご加護をお願いすることが定例な私の仕事となっている
私はこの末日にカレンダーを新しい月に替える。年始めにはたっぷりあったカレンダーの枚数も残りはたった一枚。何か寂しい気もする
今日も妻は穏やかだった。それが私には何よりも幸せだと思った。小さくてもいいから妻が穏やかなら私の幸せは大きくなる。今日もいい日だった
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