今朝の朝刊一面は 「菅首相退陣表明」 の大見出しだった。
何故辞めるのか? と、私には判らないことだらけだ。
最近まで再選を目指していたのに、一転して総裁選への不出馬を表明した。
もう万策が尽きたと推測するが、総裁選直前の幹事長交代、総裁選先送りなどの奇策に党内から反発が加速したのが致命傷になったのだろう。
さて、時期首相は誰が?
新聞などの情報では数人が総裁選に立候補するとの憶測もあるが、誰が適任かを決めるのは一般の有権者ではないから、自民党の党内事情が大きく影響するが、いわゆる派閥の動きが激しくなることだろう。
私見だがこの有事に対応できる総理になるための有能な政治家は見当たらない。今の政治家の一番の悪い行為は 「次の人を育てる」 との情熱が乏しいことだ。 だから次ぎの人が育っていない。
私には政治の世界はあまり理解していないが、言葉巧みでなくとも、時には失敗を素直に認めて、経過を包み隠さず丁寧に話すことが必要なのに、それが全く実行されていないことに国民は不安を募らせ、不満を膨らませてしまった。
どの政治家も 「国民ファースト」 たることを前提にしているようだが、実際には国民不在の政治になっていることに政権与党は気付くべきだ。
総裁選に立候補する誰もが今は日本が有事であることを重く受け止めなければならない。
そのために誰が有事の指導者としての資質があるのか、国民は厳しく見守ることも必要だろう。
首相退陣で野党各党からもコメントがあり、時には 「総理を辞めなさい」 と追求したこともあったが、いざ辞めることになれば 「敵前逃亡」 とか 「職場放棄」 との文句に終始するセンスも政治家としては落第点を受けるべきだろう。
だが菅首相の功績も忘れてはならいことだ。この有事のために存分に働いた首相だが、国民との意思疎通への配慮が足りなかったことが一番の思い違いではないだろうか?
国民は政治に何を求めているのか? と、そんな単純なことを政治家はどのように考えているのだろうか?
オリンピックも終り、パラリンピックも終ろうとしている。このような有事の時に大きなエベント二つが開催できたことは日本の国力が堅固であることの証拠だ。
その国力のベクトルを 「有事終息」 に向けて方向付けることを願ってやまない。
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