まだ
飛んでいたのが
花粉だけのあのころ
目を赤く腫らしたチャンプと
軽快に挨拶を交わした
あのころのことでした
いつ行っても混んでいて
いつ行っても外まで溢れている
そんなイメージのあのお店が

近くに行ってもわからない
目を凝らして覗いてみるとようやく
そんなイメージのお店に移転と聞いて
最近お気に入りの
五反田あたりに
フラリと訪れるお昼のこと

ぼびー氏が怒りを顕にしていた
従業員のお一人を
チラっと凝視しつつ
こんな音楽の鳴り響く
こんなワイルドな店だったかと
遠い記憶と照合しながら

こんなん出ました
そうそう
思い出した
あまりに「菜」の香り少なく
あまりに肉食の風情のそれに
頻回の再訪は控えねば
なんて思っていたのだけれど

中心に添えられたタマネギが
食感と
鮮度と
甘みと
罪悪感へのブラインド
限りなく肉食の一枚画に
一輪の花を咲かせているのでした

大船に乗ったかのような
ゴールデンスタンダード

文句の付けようのない
安心の既知

暴れることなく
興奮の群集を
高みから見下ろすような一杯

むしろ群集の一員として
大きな能力を発揮する自信のある
自分としては

追加のラー油を頼むんだった!!
お昼にからがら訪れるラーメンに
欲しいものはいつも
圧倒的興奮であると
興奮しにくい
今だからこそ
ますますもって
思うのでした
飛んでいたのが
花粉だけのあのころ
目を赤く腫らしたチャンプと
軽快に挨拶を交わした
あのころのことでした
いつ行っても混んでいて
いつ行っても外まで溢れている
そんなイメージのあのお店が

近くに行ってもわからない
目を凝らして覗いてみるとようやく
そんなイメージのお店に移転と聞いて
最近お気に入りの
五反田あたりに
フラリと訪れるお昼のこと

ぼびー氏が怒りを顕にしていた
従業員のお一人を
チラっと凝視しつつ
こんな音楽の鳴り響く
こんなワイルドな店だったかと
遠い記憶と照合しながら

こんなん出ました
そうそう
思い出した
あまりに「菜」の香り少なく
あまりに肉食の風情のそれに
頻回の再訪は控えねば
なんて思っていたのだけれど

中心に添えられたタマネギが
食感と
鮮度と
甘みと
罪悪感へのブラインド
限りなく肉食の一枚画に
一輪の花を咲かせているのでした

大船に乗ったかのような
ゴールデンスタンダード

文句の付けようのない
安心の既知

暴れることなく
興奮の群集を
高みから見下ろすような一杯

むしろ群集の一員として
大きな能力を発揮する自信のある
自分としては

追加のラー油を頼むんだった!!
お昼にからがら訪れるラーメンに
欲しいものはいつも
圧倒的興奮であると
興奮しにくい
今だからこそ
ますますもって
思うのでした