そんなに食うなら走らんと

食道楽(ラーメン中心)とカロリー消費(ランニング中心)の葛藤の日々

丿貫@関内 「美味しんぼトリビュートアワー 境港産新鯵煮干の塩そば+ウズラの味玉」

2016-10-14 08:25:14 | ラーメン 神奈川県
究極の煮干ラーメンの試作をする一同だが
コレでは雄山に勝てない
京極にバッサリ切られた山岡と栗田は

なぜですか!!
と問いただす




とそこに現れた老人は
茶を沸かす水を求めて現れた
稀代の茶人
丿貫その人だった

後日
一行は
丿貫の茶室に招かれ




境港産新鯵煮干の塩そば と
長崎混合の塩そば という

シンプル極まりないながらも
澄み切った極上のもてなしを受ける

そのもてなしの心から
究極の煮干ラーメンへの
ヒントを得た山岡と栗田


だが
フタを開けてみると

最高の材料を
絶妙のブレンド
絶妙の調理方法で提供された
至高側の煮干ラーメンの前では

ありとあらゆる煮干を
万人にウケるように混ぜ尽くす
究極側の煮干ラーメンは
「砂場に子供が作った砂山のように見える」と
酷評を受けることになる




なにものにもこだわることのない素直で透明な心
それが丿貫先生のおもてなしの心だ

反発があることに怯え
万人に気に入られようと
丿貫先生のおもてなしの心を誤解したのも
そのこだわりがあったせいだろう




メニューを並べ過ぎてみたり
写真撮影禁止にしてみたり
女子会だのに媚びてみたり
限定にばかり力を入れてみたり

もてなす心と
相手に気に入られようと
媚を売る気持ちとを
取り間違えたのではないかな




あれもこれもととりそろえ
誰の趣味にも合うようにというのは

真の意味で
選び抜かれた
美味いラーメンにもてなされたい客には
うんざりでしかない

それもこれも
いったいどんな煮干ラーメンを本当に作りたいのか
お二人の心が見えないからじゃ

自分の裸の心まで
広々と開いて
そこに招いてくれる
それが真のもてなしだ




黄金の茶室がしみじみ落ち着いて
素朴に見えるもてなしもあれば

ワラぶき屋根の草庵が
鼻もちならぬ虚飾と媚に満ちて見える
そんなもてなしもあるぞ

濃スギるドロドロで
強引にツカミをみせようとする煮干に
そろそろウンザリな日本人もいれば

清湯ながらも芯強く香る風情こそ
真の煮干を感じる日本人もいるぞ




ほんのりと深みを与えながらも
ヤリスギない蠱惑的な甘味に

どっしりと厚みのある
しかもヤリスギていない煮干スープ

パッツンとウケのよい
麺のセレクションといい

ほんのり染まりゆく
低温調理が艶かしく




リキュールを感じさせるウズラの味玉が
コレぞ句読点というべく
絶妙なキキを見せている




美味いじゃ (゚д゚lll) ないっスカ!!

本質の一
煮干はラーメンで食うのがイチバン美味いから
煮干ラーメンに特化してみる

本質の二
その煮干感
混ざることのない煮干感
とっ散らからないように仕上げることの美味さを
理解してこその煮干ラーメンなのだ




移転をしてみたり
メニューやルールが
アレコレメンドそうに見えていたりと

結局わたしたち
丿貫先生のもてなしの心を
まったく予見できていなかったということね


負けは負けだ

完敗だよ、、

負けね、、

さあ
元気を出して
なにか食べに行きましょう、、


っつか
この極上をキメたあとに
何を入れても
負けを重ねるだけだけど




美味しんぼ(31) (ビッグコミックス)
小学館


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