今度こそ、ヘアスタイルを変えようと思って、美容室も美容師も変えた。
今、厚めにそろえたバングスが流行っているが、
流行っていると知る少し前に、綾瀬はるかを見て、私もそうし始めた。
今回、それをもっと強調して、
ゆくゆくは、サイドもプツンと切った、
ロングストレートのお姫様スタイルにしたいと思っている。
まずは傷んだロングを、肩くらいでそろえる。
女らしく見えるように、ロングにしていたのだが、
しばらくは、我慢して伸ばしなおす。
ストレートのナチュラルな感じにしたいのだ。
なぜなら、私が好きな人は、何事も「ナチュラル」が好きみたいだから。
「感」は当たったかも
モール街からはずれた、路面にあるウッデイなその店は、
通りすがりに、「感」で選んだ。
窓越しにチラ見したら、ちょうど切り終えたお客が2人いて、
それぞれ、女の美容師と男の美容師が担当していたが、
両方とも、とても綺麗に仕上がっていたのだ。
その店でカット担当の美容師は、男2人、女1人。
予約の時、名前もわからないまま、私は「女の美容師」を指名した。
女同士の方が、感覚でわかってもらえるからだ。
朝一にドアを開けると、
足元にトコトコと、1匹のチワワが寄ってきた。
(外に出ちゃう。)と、それ以上開けるのをためらっていたら、
何のことはない、「看板犬」が私を、
「いらっしゃいませぇ。」と、見上げただけだった。
少しツンとした色白の美容師は、
グラビアから撮った写真を、何枚か見せると、
迷っている私の考えをまとめたように、ちょうどよい仕上がりにしてくれた。
こんなにまっすぐに前髪をそろえた事がない、というくらいの厚めのバングス、
レイヤーが入って外ハネしていた髪が、内側に入った長めのボブになった。
ナチュラル希望だったのに
職場に行ったら、「モードだね。」と言われた。
(思惑と逆じゃねぇか…。)
「この前髪なら、アイメイクも濃くした方がいい。」と、周りからも言われて、
「なるほど。」と、暗めのアイシャドーと、ブルジョワのチークと、
それを丸く伸ばせるブラシまで買ってしまった。
(メイクもナチュラルにしていくつもりだったのに…。)
それでも彼が、私の向かい側に来て、チラ見していたので、
「まぁ、いいか。」と思っている。
少しでも、あなたが気にしてくれるなら…。