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不覚にも、泣いてしまった。
私は20代後半の時、「三国志」にハマっていたので、
あらゆる物を観たし、読んでいる。
そのせいで、「三国志」に関する作品に関してはうるさい。(笑)
だから、ジョン・ウー監督の「レッド・クリフPartⅠ」を観た時、
美しい演出に懲り過ぎで、金城武の孔明は可愛いが、
それぞれの思いも、関係も、どれも中途半端で、
女の必要性も感じられず、本来の三国志を楽しめずにいた。
もうPartⅡは、観るのを止めようと思っていたくらいだ。
でも観てみたら、PartⅡの方が断然良かった。
中国では、冬至に一家団欒を祝い、団子を食べる習慣はあっても、
実際に戦場では、行われていないそうだが、
言葉の無いその演出に、涙してしまった。
それから、印象に残ったのは、
尚香が、潜伏先の曹操軍で友人になった兵士、孫叔材の
「俺は最後まで戦う。税を免れ、皆が飯を食えるから。」と言うセリフだ。
やはり重要だったのか、パンフレットにも載っていた。
家族を想う
この気持ちを描く事は、迫力ある合戦シーンより大切に思えた。
遠くにいる愛する人
異動してしまったあの人に、先日偶然、職場のPで会った。
車の中にいた彼は、私と目が合うと、真剣な顔で会釈した。
勘違いかもしれない。
誰かが、車の外から中をのぞき込んで、話しかけていたから。
でも、私には会釈としか思えなかった。
あの人も、慣れない仕事に必死だから、
見知った私に、思わず会釈してしまったのかもしれない。
彼と目が合った瞬間、私の中で、
エンプティを指していたメーターが、フルになるのを感じた。
こんなにも、あの人が原動力になっていた事に、自分でも驚いた。
自分の勤務の事で、前途多難な今、
「彼は遠征に出て、共に戦っている。」
そう思おう。