会えないから死にそうです。(T^T)
深刻な気持ちを、絵文字でごまかした。
絵文字は好きじゃないけど、
深刻さを嫌がられるのは、もっと嫌だった。
「会いたい。」と伝えると、なぜか会える。
気持ちが、あなたを呼ぶのか。
数日後、やはり偶然会った。
帽子を脱いだ後だったのか、
短く見えたヘアースタイルは、
妙に、素朴な感じになっていた。
私に気づいても、
あなたが目を合わせる事はなく、
誰かの呼びかけに、軽く笑って、
ドアの向こうに行ってしまった。
怒っているかしら。
いいのよ、もう。
わかってるから。
あなたとは、二度としゃべれないって。
先日会った時ほどの、感激は無かったけれど、
あなたに会った日の私は、饒舌になる。
無意識に喜んでいる。
「私、嬉しいんだ。」と、悲しい程に気づく。
今朝、あなたの夢を見た。
目が覚めた時、
夢だった事に驚いたほど、リアルだった。
闇を見せるあなた
単線の電車が、
時代も違う、『こしぼり』という架空の駅に着き、
私が近くにいた女性に、あなたの家をたずねると、
「あそこにいるよ。」と、
駅前の畑で、ニンジン?の収穫をするあなたを指差した。
辺りは暗かったが、
そのシルエットで、すぐにわかった。
私が声をかけても、驚きもせず、
私を見上げた緩やかな笑顔は、
紛れもなく、あなただった。
私は、あなたの右腕に、ベッタリしがみついて、
話しながら歩き出した。
このままもう、あなたを離したくないと思った。
以前、地図で見た、
あなたの家のそばの、大型スーパーが見える。
「どこに行くの?」
― 夢でも書けない あなたの闇 ―
「明日、仕事は?」
「2時間くらい…、3時には戻る。あ、仕事は無い。」
私も、明日は休み。
「やっとそばにいられる。」と思った瞬間、
現実に引き戻された。
彼の本性は、
誰が付き合っても長続きできない、
不安定なもののような気がした。
あの日Mが、「もう彼の情報は流せない。」と、
私に秘密にした事は、
あの人の、こんな闇を知ったせいかもしれないと、
ふと思った。
それでもいい。
夢であって欲しくなかった。
夢でもいい。
又、会いに来て。