職場の関係者が、バンドのベーシストで、
素人音楽祭の決勝大会に残ったと言うので、見に行った。
ナイスミドルと冠しているだけに、
その演奏は、昔の焼き直しのサウンドや、ファッションだったりもするが、
そのユルさを、年配者の誰もが楽しんでいるようだった。
私には、それが少し不満だったが、
もっとも彼らの今の感性で、
オリジナリティのあるものを作る事じたい難しいだろう。
各賞とも、場慣れしたバンドではなく、
素人としてうまい、という基準で選考されたように思う。
受賞したあるバンドでは、、次の日の仕事に差し支えるからと、
発表時には、すでに帰ってしまったメンバーがいた、というから笑えた。
いかにも本業の片手間にバンドやってる、という抜け感が、
オヤジ達には心地良いのだろう。
もはや、ムキになる体力など無いのだ。
もうこれ以上、戦えない
三浦和義氏が、留置所で自殺したのには驚いた。
事件の真相はどうだったかと言うよりも、単純に暗い気持ちになった。
夏目雅子の病死と、時期を重ねて報道された、逮捕時は30代、
十数年拘置された後、無罪判決。
見た目やパフォーマンスが、派手で強気な三浦氏ではあっても、
60代ともなると、今更な逮捕で、しんどかったはずである。
帽子のロゴが「バイバイ」の意味であったかどうかはともかく、
もう一度、良枝さんを待たせたり、
裁判で争ったりする気力は、実際、残っていなかったのではないか。
ミドルに残された時間は、わずかなのだ。
やり直しはできない。
取材に訪れたカメラに写し出された、
「フルハムロード ヨシエ アゲイン」の窓の、
「ミラクルジーンズ」の文字に、なぜか興味を引かれた。
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