ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

差別でイビツ

2016-12-21 11:12:18 | Weblog

差別されるのは、障害者だけではない。

ブス、デブ、バカ、年寄り、貧乏、異種。
つまり、見た目の、印象の問題だ。

私が知ってるケースでは、ダミ声で嫌われてる人もいた。
私も昔、パーツをバカにされた。

いくら差別してないって言っても、
脳は、心は、「美しい」と「醜い」を判別し、振り分けている。

形のイビツなものを、気味が悪いと思う。
差別というより、「見たくない。」という本能なのだ。
そして、それは、好みの問題でもある。

ただ、才能のある障害者は、
凡庸な健常者を抜き、頭角を現す。

ダウン書家の、金澤翔子さん、
スペクトラム作家の、東田直樹くん。

何と言っても、衝撃的な表紙で、
バリアフリーの先駆けとなったのは、
ハンサムで高学歴の、乙武氏だろう。
顔がいいから、モテはやされる。
これだって、逆差別だ。

東田くんは、
「(自分に)友達がいないのを、可哀想だと思うのは、
健常者の勘違いだ。」と、言い放った。
人嫌いな私には、頼もしい言葉だった。

エスカレーターで例のごとく、真ん中に立っていたら、
私の横を、青年が、「お疲れさまでしたっ!!」と叫んで、
ダンダンダンと、勢いよく降りて行った。

スペクトラムだ。

私は最近、「バリバラ」をよく見ており、
東田くんの本も読んでいるので、
多少、病気の知識があった。

東田くんが言うには、「壊れたロボットの中にいるみたい。」
私は、その一言で、全て納得していた。

バスの中で、ずっとブツブツ言い続けている彼の隣で、
婦人が、戸惑うように咳払いしていた。

私も以前なら、気味が悪いと思っていただろう。
でも今は、面白いと見守る事ができる。

それより、「お疲れさまでしたっ!!」と言われ、
見透かされた気さえした。

相手を理解する上で、
知識って、すごく大切だと思った。

「バリバラ」のレギュラー、脳性まひのユキノリさんは、
障害者に対するコメントが、さりげなく厳しい。

おそらく彼には、仕事をして、
社会貢献しているという自負があり、
障害に甘えるな、という気持ちがあるのではないだろうか。

施設を利用できないなどというのは、もちろん論外であるが、
年寄りにしても、「何でも有り」の、図々しい人もいるんだよ。

私は、不満を言うより先に、
健常者に寄せていく努力をしている者を応援したい。

最初から、周りをあてにしない方が、
楽に生きられると思うのだ。
「差別されてやるから、慰謝料よこせ。」ぐらいな気持ちで、
不自由を補う為に必要なものを、国から分捕ればよい。

重度の障害者は、生まれた時から絶望が始まっている。
どんなに綺麗事を言っても、前途多難である。

本人も介護者も、そうとうキツい。
コミュニケーションに工夫し、良い関係を築くしかないだろう。

介護者の、メンタルメンテも不可欠だ。
「仕事が無いから、とりあえず介護。」なんて心構えじゃ、
とうてい無理である。
防衛大並みの、「心」の研修が必要だ。

「差別」とは、普通で中途半端な奴が、
他人と同じでいる事に、必死になっているだけだ。
世間に迎合しているのだ。

せいぜい、心の中だけにしろ。
失礼な態度はとらずに、
その醜さに、とっとと慣れろ。

しかし、男女間など、その特性を生かし、
思いやりのある区別なら、あってもいいと思う。
差別による優遇もありうる。

あんたもイビツ

よく見ると、「耳」って、かなり気持ち悪い。
一番、器官がむき出しになっている気がする。

人によって、形もだいぶ違う。
鼻の穴だって、すごくマヌケだ。

あんたも、気味の悪いイビツなものを、
頭の横から、はやかしてんだぜ!

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