ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

イビキこだます避難所体験

2006-09-21 11:18:06 | Weblog


大地震にそなえて、居住地域の大がかりな防災訓練があった。
泊まりで避難所体験もできるというので、私は自ら希望した。

参加者はほとんどが自治会役員。
どうにか集めた最低人数、女性も少なく、健常者の大人ばかり。
積極的な人間が班に分かれて活動すれば、大きな問題も起こるはずはない。

それでも夜中の体育館に響くイビキはすさまじかったし、
起床時間より、1時間も早く誰かが起き出せば、
次々とかたづけ始めたり、しゃべったりで、寝ていられない。

自分の生活習慣を他人に押しつけてはいけない

本当に体験が必要なのは、参加する気もない無関心な人達。
実際に大地震が起きたら、体育館は勝手な人達であふれかえるだろう。

和気あいあいと談笑する中、1人がつぶやいた。
「1週間もしたら、誰も口きかなくなるよ。」
やる事のない避難所では、食事だけが唯一の楽しみとなった。

絶望した人々の心に濁流は流れる

アドバイザーの須藤眞啓氏の講義は、リアリティーにあふれていた。
介護を必要とする人が、パウダールームのない避難所で、人前でオムツを替えられる事を嫌がり、
やがて排泄しないように食事をしなくなり、死んでいくという話には涙が出た。
報道される美談とは裏腹な人間関係、ボランティアの実態、現実は厳しい。

マニュアル改善の為の訓練を無事終えて、満足気な主催者の話の後で、須藤氏は言う。

「マニュアルは役に立ちません。これは、だいたい1週間後の状態です。
3日間は飲まず食わずです。行政に頼ってはいけません。
3日分の食料は、自分達で用意して下さい。」

いいですか。3日分の食料は…!

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2 コメント

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非常袋を準備する場合も (のら)
2006-09-21 13:35:38
「三日間の食料は」って言いますよね。



私はホームヘルパーの資格を持ってまして

介護老人ホームにも三日だけですが実習に

行きました。ほんときれいごとじゃすみません。

無言で流れ作業のように入園者さんの

おむつ交換・食事をさせるなど仕事をこなしていく

職員さん。でも人手が全然足りないんです。

それを非難することはできません。

話がそれちゃいましたかね、ごめんなさい。
返信する
のらさんへ (マーブル)
2006-09-21 14:00:05
ああ、もしかして、私の記述で気を悪くさせてたらごめんなさいね。(汗)



アドバイザーの須藤氏から「福祉のボランティアは崇高だけど、災害時に遠くからやってくる、にわかボランティアの人達は、何も持たずに来て飯は食っていく。行政から言われないとトイレ掃除もやらない。」という話を聞いたのです。



何か手伝う事じたい、大変な事なのですけどね。

私は気持ちに余裕がないから、せめて自分の事は自分でして、集団生活の時は他人に迷惑をかけないようにしたいと思います。



大地震、こなきゃいいけど~。

まだ、3日分は蓄えてないんですよ。
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