ELLの足跡

人は最後は一人だという・・・でも、・・・今は妻が傍にいてくれる・・・

別れの朝 大切なあんパンを穴に埋めたジョン・・・

2016-02-15 | ナナ(ビーグル)&姫たち
私が育った家庭は物心ついた頃から犬との生活がありました・・・

私が家を離れるまでに、3匹の犬との生活を経験させてもらいました・・・

一番初めのビーグル犬ジョンの想い出は・・・
姉の赤い靴の片方が無くなった・・・と云うよりこの犬がどっかにやったのかも知れませんが・・・私が残った片方の靴を見せ乍ら「探してきて!」と教えていた数日後、無くしたはずの片方の靴をくわえて帰ってきた記憶があります・・・
 しかし、私達が面倒を見ないという理由で他所にやられることに・・・
当日の朝、アンパンを与えると・・・食べないでくわえてどこかへ持って行こうとするので付いて行ったんですが・・・
空き地に穴を掘り、そこに埋めたんですね・・・
 新しい飼い主の人が来られて、自転車で引かれて行く時には、ジョンは一切後ろを振り返ることをしなかったんです・・・
当時のアンパンは決して普段犬に与えられるような食べ物ではなかったんですね・・・

大切なものやから・・・とジョンなりに思い仕舞い込んだんやと思います・・・

振り返らなかったのは、「自分はもうここには帰れないんだ」・・・と解ってたんじゃないのかな・・・


この時のことを想い出しますと・・・

今でも、こみ上げてくるものがあります。

やはり、家族なんです・・・最後まで一緒に暮らせなかった後悔があります。


今朝は、昨日の日曜便のペットに関する記事を転載してみようと思います。

~以下、2月14日読売新聞朝刊より抜粋~

 みなさんはペットを飼おうとして、家族から「最後まで世話できるの?」と聞かれた経験はありますか。
 子供の頃にそう言われたリ、もしくはお子さんを諭したりといったことも多いかと思いますが、岡山県倉敷市の西田由美さん(56)からいただいたお手紙は少し事情が違います。
 西田さんは以前、ご自分のペットロスの体験を記した便リをくださったことがありました。今回は、離れて暮らすご両親に関わるお話です。

*

 <母(79)は最近、物忘れがひどく、家事もできなくなりました。その母を一人で介護している父(83)が「猫を飼いたい」と言い出しました。
「日曜便」のロゴ
車の免許も手放し、外出が減り、何か癒されるものが欲しかったようです

 ペットの存在って、本当になごみますもんね。
 <私の娘も大賛成で早速、引き取り手を求めている猫をスマホで探し出しました
 ところがその段階で前へ進めなくなったそうです。
 <父が猫の面倒を見られなくなった場合の話になり、うちは夫が、猫は大の苦手で引き取れず……。父も「生き物を飼うのは責任が伴うからなあ」と弱気になったんです
 手紙はそんなもやもやした状態で終わっていました。

ペット飼いたい でも高齢…

 西田さんご自身は、今はチワワを飼っているそうです。家族同然のペットの素晴らしさと同時に、飼育の重い責任を知る方からの手紙に、私は考え込んでしまいました。

 そうした思いのまま、先日、西田さんに電話をかけたのですが、意外な後日談を聞くことになりました。

*

 「父はあれから『やっぱり猫が飼いたい』といい、近くの公園に魚の骨を手に野良猫を探しに出かけ、そこで、野良猫の世話をボランティアでする男性と知り合い、譲ってもらうことになったんです」

 西田さんも心配になって男性に会ったところ、「もし飼えなくなったら、僕が勝ってもいいですよ」と言われ、背中を押されたそうです。
 こうして白と黒のぶちの「ミーちゃん」が今月、お父さんの家にやってきました。

 「先日は父が『初めてご飯食べたよ』とうれしそうに電話してきました。猫を中心に夫婦の会話も出ているようです」と、ご両親の近況を報告する西田さんも少しほっとした様子です。ただ、「父が飼えなくなった後のことを考えると、本当は今でも心配です」ともおっしゃいました。

 お父さんのように「飼いたい」という強い思いが動物との縁を結ぶこともあるのでしょうが、様々な事情であきらめた人も多いのでしょうね。

 日々、飼い犬から元気をもらっている私としては、ご高齢の方でも、安心して飼育できる仕組みがあればなあと思うのですが。

(祝迫博)


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