ノイバラ山荘

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江戸な1日――「江戸名所図会」の向島と日本橋の落語

2016-09-29 23:10:44 | 
みなさま、こんばんは(*^_^*)

信綱の歌に詠まれ
「江戸名所図会」に描かれた向島。

訪れてみたいと先日より念願しておりましたが、、
この度、向島と落語というナイスな組み合わせを発見、
江戸な1日を堪能してまいりました。

佐佐木信綱歌集『椎の木』(昭和11年)「向島」。

・これやこの向島の堤長命寺舗装道路を歩みつつおもふ
・新造(いまつく)る弘福禅寺寒月の在りけむ跡は知る人あらず
・めでたきは広重が画のやかた舟雪はちりる堤の木々に
・ひらき見る江戸名所図会江戸人は花かげ道をゆたに歩みし
・大学のボートの帰さ植半の二階に春の夜を語りしか(亡き友を憶う)

1首目、桜餅で有名な「長命寺」、
舗装道路は堤の道なのでょうか。
当時はまだ長命寺正門が堤に向いていたのでしょう。
現在は高速道路が堤の道の上を走っていて、
フェンスで川は見えず、あまり楽しい道てはありません。

2首目、淡島寒月旧居跡のある「弘福禅寺」、
当時、建て替えていたのでしょうか。


広重の画の屋形船に降りしきる雪。(対岸の待乳山の画です)
雪見が好まれたのですね。


「江戸名所図会」の花見。


木母寺の料理屋「植半」が詠まれています。

まるで向島の名所案内のようです。

木母寺は移転していますし、
「植半」などは今はもうありませんけれど、
向島の今の姿を見に行ってみたくなりました。

時節柄、花見と雪見は無理ですけどね。

そして、江戸時代といえば、落語。
古今亭文菊と入船亭小辰というゴールデンコンビの
文菊・小辰の会」がありましたので、
日本橋に寄って帰りました。

以下、お写真いっぱいで長くなりますので、
お時間おありの時どうぞ。


お天気がはっきりしないのですが・・。


雷門でランチです❤


「川松」で鰻をいただきます。


初めてです。

 
ノイバラが初めの1人。
このあとすぐに満席になりました。

 
にゃ❤


山椒がひょうたんに入っています。


お茶がたっぷりいただけるのが嬉しいです❤


明治30年代の「川松」。
『思草』の頃ですにゃ~。


関東大震災で壊れて昭和5年に建て替え。


雨が降り出しました。


浅草寺宝蔵門。


わ~い、「凶」じゃなかった❤
(´・ω・`)←「凶」を2度ひいている


「凶」よりワンランク上の「吉」なんですが、
やたらといいことが書いてあって、
うれしくて持ち帰りました。

 
浅草寺本堂。


神社も寄っていこう。

   
境内。


二天門。

 
浅草茶房がいいな~と思ったのですが、
お茶している時間はありません。


対岸の向島を歩くのです。

 
対岸のスカイツリー先端を雨雲が隠します。

 


あれが言問橋。わたります。

   

 
言問橋のほとり、東京大空襲の碑があります。

 
いかしたお店発見。
大正3年創業ブラシ専門店「まーぶる」。

 
雨のせいか人はほとんどいないです。

  
橋上。


ついた~。


まずは牛嶋神社。


牛だけに・・。

  
(-人-)
翌日はお祭らしく、準備が始まっていました。


すすめちゃんがいるのです。

 
かわいいどす~。


水浴びをしている子も。

  
ちっちゃな水たまりで
すずめちゃんは幸せになれるんですね~。

   
牛嶋神社隣接の隅田公園は水戸藩下屋敷あと。


「見番通り」をてくてく。

 
三囲(みめぐり)神社。

 
誰もいないの。


あれ。

 
三越のライオンさん。

 
句碑。

   
垂れ目で愛想がいいと「三囲のコンコンさんみてえだな」と
いわれるというコンコンさんたち。
確かに垂れ目。

 
なにげに建ってるけど、慶応ってすごく古くない?


まだまだ見番通り。


ふる~い煉瓦塀があったり。

 
ここでも牛嶋神社の祭の準備。

 
この、「向島墨堤組合」っていうのが見番のこと。
芸者さんが四人、玄関に並んでいて
てんでに傘をさして散らばっていったのだけれど、
撮ったら悪いかなと遠慮しました。


あとでここが淡島寒月の旧居趾と知りました。

 
弘福禅寺。


門の右手の寒月の説明板。

 
禅寺らしい、すかっとした感じ。

   
門の瓦がおもしろい。

  
寒月旧居跡に戻って。
以前はお寺の敷地内だったそうですが。


少しいくと長命寺。


ここ?
幼稚園併設?

 
本堂?
何故フェンスで囲ってあるのかわからないですが・・。


これが長命水です。
ノイバラは長生きしたくないので、
飲みませんでした。


境内、やたらと碑が多いのですが、
そろそろ読むのに疲れてます。


ノイバラが出たらガッシャンと締められた門。
まだ閉門なんていう時間じゃないよね? (・ω・;A??


ここでも牛嶋神社のお祭り準備。
門前の桜餅は???

明治大正と隅田川はレガッタが盛んだつたのですね。
そういえば、信綱先生の歌にもありました。


あっ、桜餅はないけれど、「言問団子」はありました。

 
よかった~。


観光客がほとんどいなくて、不安になってしまいます。
雨のせい?


とりあえず、おやつ。
おいしいけれど、言問団子三つは
かなりのボリュームです。

 
お皿と楊枝がかわいいです。

 
トイレに行ったついでに見つけた展示。
「東京名所図会」は明治31年発行。
「江戸名所図会」のまねっこですにゃ~。
まねっこというより、画をそのまま使っていませんか?


お皿はオリジナルらしい。
都鳥の画だったのね。


お団子のお店の方にうかがって
ようやく桜餅の「山本や」発見。


寺社のように見番通り沿いではなく、
堤沿いに入り口があったので、
わかりにくかったのでした。

さすがにこの上桜餅は食べられないので
お土産に。


言問団子の先代の皿を作った
三浦乾也の窯があったとか。


「山本や」二階に子規が3ヶ月すんでたとか。
勉強になりましたが、「子規の句」として
短歌が書いてあったのには・・(・ω・;A

子規といえば俳句と思ってしまうのでしょうが、
子規には『竹乃里歌』という歌集もあるのですにゃ。


ここからは墨堤通りをひたすらまっすぐ。
ちっとも堤じゃないし、川も見えない3車線道路。
イメージと違う~(´;ω;‘)

 
ここいらで曲がると向島百花園らしい。


ここかな、右折します。


あった~。

   
百花園は初めてですが、特に思い入れはない。

 
しかし、何やらなつかしい

  
ちまちまと植えてあるの好きではないと思いつつ。

  
萩が盛り。

 
いつかこういうところを歩いたかな?

  


お茶会、参加する時間はないです・・残念。


とにかく、ぐるりと回ります。

 

  


雨だったので、お団子はお供えしていないです。

 

 
萩のトンネル。

 

 
池もあります。

         


それにしも、蚊が多かったです・・。


白鬚神社。

   

  
ここをすぎるとひたすらまっすぐ。


あまり面白くない道です~。


歩きはじめてそろそろ3時間。
くたびれてきました。


隅田川神社参道は団地の真ん中をつっきる形です。

 
公園になっています。



 
隅田川神社。水神社ともいいます。



 
案内板。北斎描く、手前の水神社と
中央は木母寺と料理屋「植半」。
どちらも現在は移動しています。


ちゅんち。


梅若伝説の説明。


木母寺。

 
門が閉まっていますので、塀ごしに。

急ぎます。

 
東武スカイツリー線の鐘ヶ淵駅を目指しています。

 
着いた~。

押上で乗り変えれば水天宮はすぐ。

 
人形町甘酒横丁でごはんを食べます。


焼鳥屋さんなのて、おススメ親子丼。
玉ひでにはかなわないけど、おいしかったです❤


エレベーターで偶然、小辰さんと乗り合わす。
2時間半はあっという間でした。


偶然ですが、最初の二席「夢の酒」「野ざらし」では
向島が舞台としてでてきます。

見てきたばかりの見番あたりや隅田川
を思いながら聞きました。

文菊さんは巧いなぁ。
二つ目と真打ちの力の差が歴然でした。
がんばれ、小辰さん。


終わったら雲が切れて満月です。


おみやげ桜餅。


桜の葉が三枚も。


開くと上品な感じ。


おみやげ言問団子。

 
ちょっとつぶれてしまいましたが、おいしかっです~。


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