ノイバラ山荘

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氷川丸

2012-10-19 11:16:16 | おもしろいこと
横浜の氷川丸ってご存知ですか?

お役目を終えて
山下公園に係留されている
大きな黒いお船です。

内部が見学できます。
ノイバラは2001年、9月11日
同時多発テロの日に横浜に泊っていて、
翌日、母と見学しました。

2008年にリニューアルされていますから、
アールデコ様式のインテリアは
より往時に近く復元されているのでしょう。

今回は時間が足りなくて
見学しなかったのですが、
調べてみたら、なんだか
けなげな一生を送っていました。

氷川丸

1930年(昭和5年)、
日本郵船の大型貨客船として竣工、
以後太平洋戦争をはさんで
病院船や引揚げ船として、
活躍したのです。

病院船の時代にはまっしろに
塗られていて、「白鳥」とよばれていたそうです。

病院船でも沈められることがあったのに、
強運のお船なのでした。

普通は15年の命と言われているのですが、
多分終戦時の大型船舶の不足で
老骨に鞭打って働かされたのでしょう。

30年のお役目を終えて
引退したのは1960年(昭和35年)。
1961年(昭和36年)より係留、
公開されていたのでした。

確かノイバラは
幼少時にも見学しています。

最後の7年間、
1953年(昭和28年)~1960年(昭和35年)
フルブライト交換留学生を乗せて
日米を往復しました。

初期のフルブライトの留学生たちは
留学の思い出とともに氷川丸を
心にとめているようです。

しあわせなお船です。


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