ノイバラ山荘

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「ドビュッシー、音楽と美術」と朗読劇北杜夫『幽霊』@ブリジストン美術館

2012-09-08 14:13:03 | アート

ブリジストン美術館で
「ドビュッシー、音楽と美術」展がひらかれています。
ドビュッシーの生誕150周年を記念した
オルセー美術館とオランジェリー美術館の
共同企画です。

特別公演「朗読劇 北杜夫『幽霊』」に
矢代朝子さんが出演なさるので、
聴きに行ってきました。
展覧会はついでに見学。

北杜夫の処女作『幽霊』は
ドビュッシー「牧神の午後」を
モチーフとしているそうです。

さて、お天気上々で暑いです。


駅までの道を急いでいるとき、
地図の下にこんなことが
書いてあるのに気付きました。

八王子市は古くから「桑都(そうと)」と呼ばれる
織物の街だったのです。

どのくらい古くからかというと、
西行の作と伝えられる歌に
「桑都」と詠われているくらい。


江戸時代の養蚕、市場の様子を
描いた絵。


大正時代の織物工場。

この忙しいときになぜ気付いたのか?
わからないですが、京橋に向かいます。

 
まずは、美術館近くのメルシャンサロンでランチ。


ノイバラは「限定5食」に目がくらんで
マグロのづけ丼。
ランチ\1050はもれなくワインがつきます。


F島さんの日替わり、
ハンバーグの茗荷味噌ソースが珍しいです。
ハンバーグのおいしさは期待通り。
(ちょっと味見)


Hちゃんのハヤシライス。
これは限定15食。


うん?ブリジストンのビルの陰に消防車です。


今日は防災訓練。
しかもその30分の時間帯に
大当たりしてしまったのでした。


これです。

「えー、なぜドビュッシー?」と
あまり期待せずに行った展覧会でしたが、
意外な楽しさでした。

この音楽家の美術家との交流によって
自らの音楽を創造していった過程が
絵画など美術品や工芸品によって
明らかにされていました。
(どんぴしゃの作品ではないこともありましたが)

ドビュッシーといえばこの曲が好き。
月の光

今回の展覧会で使われていて好きな曲。
水の反映牧神の午後への前奏曲
子供の領分「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」

異国的な旋律もあります。
当時流行していたジャポニスム、
また中国の美術品が
作品に影響を与えています。
ドビュッシーは版画や工芸品を
蒐集、愛用していたのでした。

版画「雨の庭」版画「パゴダ」金色の魚
そして月は廃寺に落ちる

心にストレートに入ってくるので
近しく思い、新しいと思っていたのですけれど、
明治末期から大正期に
活躍なさった方なのですね。
(・ω・;A

旅行中も持ち歩いていたという
カエルの文鎮「アルケル」(彼が命名)
ユーモラスでかわいかったです。

解説を繰り返し聴きながらでしたので、
1時間半でも短いくらい・・。

ドニの言葉。
彼の画を前にすると納得できます。

「絵画とは、裸婦とか戦場の馬とか、
あるいは逸話とかでできたものである前に、
本質的にある一定の秩序によって集められた
色彩によって覆われた平坦な面なのである。」

朗読会まで時間がありますので、
お向かいの千疋屋でお茶します。

どれも食べたかったケーキセット。


フルーツゼリーだった? Hちゃん。
中のフルーツが涼しげです。

 
ノイバラのフルーツチーズケーキ。


F島さんのフルーツショートケーキ。

そうこうするうちに時間となり、
開演前の列に並ぶと、花の4K組の
K谷さんがいらっしゃるではありませんか!
明日の歌会も泊りがけで出席なさるそうです・・。
すごいパワーです。

朗読会は北杜夫『幽霊』。
処女作で、「牧神の午後への前奏曲」を
モチーフに使っています。
最後には軽井沢高原文庫館長加賀乙彦さんと
北杜夫夫人のごあいさつもありました。

軽井沢演劇部の役者さん
男女4人による朗読は
もちろんすばらしかったです!

しかし、途中、音楽が挿入されるところ、
ドビュッシーの方を聴いてしまい、
私の中で朗読が飛び、
ストーリーがわからなくなることもありました。
(もっとも長編小説を1時間に縮めたので
余計わかりにくかったのかもとHちゃん。)

この夏の軽井沢睡鳩荘での公演では、
音楽はそれほど多くなくて、
自然の虫や鳥の声が入ったそうです。
残念。

舞台が終わってお腹がすいたので、


キリンシティ八重洲地下街。
Hちゃんのご主人ご推薦のお店です。


樽生ビールハートランド。
まずは乾杯してテーブルに置いたところ。
泡がきめ細かくて、軽くて、すごくおいしいです。

次々にお料理が出てきて
「酒池肉林」状態。


タパス三種盛り合わせ。
右端のポテトサラダがお気に入り。


旬の蓮根フリット。


シラスの焼きじゃが麺。


埼玉県産の豚バラ串カツ。


ここで女性はフローズンハイネケンを頼みます。
しゃきっと冷たくて、
先日のフローズン生を思い出しました。
泡は凍ってなかったですけれどね。
(F島さんのジンジャーエール
は向こう側に写っています)


こがね鶏のココット蒸し。

 
チーズとオリーブのケサディア。
名前が覚えられなかったのでメニュを撮りました。
薄いピザ生地に具がサンドしてありました。


海の幸の十六穀米リゾット。
海産物のおいしいお味がでていて、goo。


お口直しに炭酸水をいただきます。


デザートに豆乳フレンチトーストバニラアイス添え。

「酒池肉林」に甘味まで加わって、
大満足でした。

自宅前で仰いだ月は下弦。

全国大会オプション旅行松阪城跡の昼の上弦。
フローズン生の夜の満月(ブルームーン)。
この夜は赤い下弦が上ってくるところでした。

こんなに何気なく見上げて
美しい月に出会えるのは
滅多にあることではありません。

とても幸せです。

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