猫のののちゃんち

横浜の癒し系猫ののちゃんや、いろんな動物いっぱい…♪

青森の戦争遺跡

2015-10-11 | 

up1 穏やかな津軽海峡。イカ漁が最盛期。
下北半島の海岸線に沿って、北端の大間町に向かいます。

 拡大すると… right  風間浦村甲かぶと

up2 大間町の手前。 風間浦村にある甲かぶとという集落。
 貝やウニ、昆布漁が中心の小さな漁村です。



up3 ここに、戦争遺跡があると聞いて伺いました。
 太平洋戦争末期、米軍の日本上陸を想定して、
  軍は、日本各地に特攻(=特別攻撃)基地を作ったのです。
 特攻といえば、爆薬を積んで飛行機ごと敵艦に突っ込む
             ”神風特攻隊”が知られています。

  特攻艇”震洋”
up4 海軍の特攻兵器で有名なのは、人間魚雷の”回天”。
 しかし、多く作られたのは、
   前部に爆薬250kgを積んだ、ボート型の”震洋”です。
 ベニヤでできていました。



up5 その発進基地で、舟艇を隠すための穴が掘られました。
(現在は、かなり埋められています。)
地元の古老にお聞きすると、「全部で4つ掘った」といいます。



up6 発進させるところは平らになっていて、
         かつては、レールが敷いてありました。
 見るからに人の手で作った感じです。
 

特攻潜水艇”蛟竜こうりゅう
up7 ところがその後、当時の軍の配備図が発見され、
そこに付けられた記号から、
ここは、特攻潜水艇「蛟竜(こうりゅう)」の基地だと推定されました。
5人乗りで、魚雷発射後戻れますが、実質は特攻兵器でした。



up8 この日は、たまたま干潮で、4ヶ所すべて見ることができました。
新聞報道も、向かいの堤防からの望遠写真だけ。
こうした真近かな写真は、初めての公開かもしれません。



up9 干潮で、海の岩盤が見えています。
bomb2 この1枚岩を「ダイナマイトで爆破して、その後は手作業だった。」
                と古老(80歳)は話します。
 当時は、10歳だったけど、発破は爆音で印象に焼き付いていました。



up10 しかし、旧海軍の配備図の記号を検討したところ、
 最近になって、その記号は”魚雷射堡しゃほ”だと判明。
 これは、レールを滑らせ、
     魚雷を相手艦目掛けてタイミングよく発射する設備です。



up11 戦争末期、すでに旧海軍に魚雷発射の装備はなく
 こんな原始的な方法で、敵を狙っていたのです。



up12 対岸に見えるのは、北海道の恵山えさん 617m 
 ラジコンのように、方向も変えられない魚雷は、
              命中するほうが不思議です。 
 いま考えれば、愚かの何物でもありませんが、
    戦争当時は、冷静な判断力も吹っ飛んでいたのです。

「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目になる」は、
   元ドイツ大統領のワイツゼッカーの言葉ですが、
       いまの時勢から、活きた言葉に感じるのです。 cat

chain 資料:デーリー東北 特集
[ 盲目 について ] 元大統領の言葉は、1985年5月、第2次世界大戦終了40周年の議会演説で述べられました。
当時は、”見えないこと”を”盲目”と表現しました。それは、コミュニケーションの手段が点字しかなかったからです。現代では携帯やパソコンが画面を読み取って音声化したり、メールのやり取りができたりします。”視覚障害”=”情報が何も取れない”といった状況は、かなり改善されていて、元大統領が発した”盲目”という表現は、近年訳が変わるかもしれません。




 (未公開画像)

up13 ののちゃんは、十字路では一旦止まって左右を確認するし…
とっても冷静… cat4
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 (未公開画像)

up14 ウメの木に登って、葉っぱをハミハミ…。
cat3 「あまりおいしくないゎ」 ase2
 公園は、農薬を使わないので、犬猫には安心 
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 (未公開画像)

up15 夏の室内避暑は…(定番の)玄関。
 100均で、おひとり用のすのこを買いました。  スースー快適… 
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 (未公開画像)

up16 これだけ見ると、フツーの猫ですね~ wink
 寝ている猫は、平和のシンボルです。 clover
 左に、抜けたおヒゲが… symbol7
※ 画像をクリックすると、大きくなります。



up17 青森の野生のシメジが香り高くておいしい。
fork サワラが旬で、味も上品…。
 生食カボチャ”コリンキー”は、煮ても生でも色鮮やか… kirakira2
 おかずの説明は、画像にマウスを乗せてね!

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     どのシーンが好きか、教えてね… 
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19 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ななみみず)
2015-10-25 06:09:50
知らなかったぁ、こんな北の特攻基地跡。
ひょっとしてソ連軍南下も考慮?
いや、やっぱりそれ以前に建設されたものでしょうね。
でも、実戦には使われなかったのでしょう。
使われなくて良かった!
ワイゼッカーの言葉は本当にその通り。
過去に目を閉ざせば、未来への道も見えなくなると思います。

ののちゃんは愛らしいだけでなく、とっても知的な目をしていますね。
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Unknown (REI)
2015-10-16 19:07:21
大間には行きましたが、近くにこういう遺跡があるのをしりませんでした。 日本中竹やりで戦闘機と戦おうとしていた発想ですよね。 狂気・・・。

「荒野の40年」ですね。 私も以前ブログに取り上げた事があります。 色々と批判はあるらしいですが、歴史から学ばない者は同じ間違いを犯すのは、これも歴史が証明しています。 また歴史を恣意的に利用するのも同様に危険です。

ふふふ、確かに寝ている姿は普通の猫さんみたいですね。(笑)
返信する
Unknown (nobi8n)
2015-10-15 01:13:35
こんにちは。

こんな綺麗な海の風景のすぐ間近に…
悲しい過去の産物があったのですね。
やりたいこともあっただろう、家族を残していたかもしれない。
どんな思いで、この魚雷に乗ったのだろうか。。
と思うと、胸が締め付けられます。

ののちゃん、すのこはいいですね!
下からも風が入って、夏は涼しいですものね。
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Unknown (ホワイティ)
2015-10-14 23:51:00
こんなにおだやかな風景の中に
戦争の悲惨な歴史があったのですね。
旧日本軍は、敗戦後に都合の悪いものは
うやむやにしようとしましたね。
それは今も同じかも、ですね。
歴史から学んで人の命を大切にする国になってほしいです。

ののちゃんは、お花と公園が大好きな平和な猫ちゃん!
箱に寝ているののちゃんは初めて見ます♪
温かそうでクルンの真ん中に指を入れたくなります~。
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Unknown (Purige)
2015-10-14 22:34:01
神風特攻隊のことは日本人なら誰でも知っていますが
他の特攻については意外と知られていないんですよね。
恥ずかしながら私も回天を知ったのが数年前でした。
ショックでいろいろ調べてみたら他にも多くのずさんな特攻があることを知り
改めて戦争の愚かさを考えました。
ベニヤ板・・・・
人の命をいったいなんだと思っているんだろうか。
日本はこの歴史を絶対に忘れてはいけないですよね。
返信する
Unknown (ゆうこ)
2015-10-14 09:19:26
今は美しい海辺に 残酷な歴史の跡が・・
確か外国の話ですがあの常夏のハワイも奥の方で戦時中の捕虜の人体実験施設跡が発見されて 歴史の跡として残したいけど 旅行客とか地元の人もショックだから埋めちゃった方がいいとか もめてるらしい・・人間魚雷・・もうその時点で勝てない戦いだと判っていたはずなのにどうして上の人は終戦の決断を下せなかったのか・・。胸が痛くなる話ですね。
でも、そのあとののちゃんの写真を見ると 心がほっとしました。ありがと ののちゃん★
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Unknown (なりひら)
2015-10-13 23:00:08
人間魚雷の発射基地ですか。うちの亡父も学徒動員・特攻隊の生き残りです。まさに狂気の軍上層部です。そして責任もとらずに生き延びたのです。世界では、今も戦争、テロで大量殺りくが。平和主義の猫族を見習ってほしいです。
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Unknown (おいちゃん)
2015-10-13 22:31:28
一見のどかな漁村にこのような戦争遺跡があるとは。
言葉を失います…。
回天は映画などにもなっておりますので聞き及んでおりましたが特攻潜水艇などというものがあったとは知りませんでした。
かわいい箱入りののちゃん。平和であること。
これが当たり前の世の中であってほしいですね。
猫ちゃんに住みよい世界は人にとっても住みよい筈。
そう願ってやみません。
返信する
Unknown (ニャンタのおば)
2015-10-13 18:19:16
タイミングよく発射......
タイミングよく、って......
もう何にも考えないで、小さいヒトになって、
ののちゃんといっしょに箱に詰まっていたいです。
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Unknown (yamami)
2015-10-13 17:05:42
ののちゃん、梅の葉っぱ、美味しかったのかな(^_^)
油さしの件、ありがとうございますm(_ _)m
数日、使ったことでお互い少しは慣れてきたので
シリンジに変えました。
まだまだ新米ですがジュニアと一緒に
頑張ろうと思ってます。
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Unknown (Yomogi)
2015-10-13 12:40:07
2ばん、津波がきたら一発アウトなところに集落があるのですね。
箱入りののちゃんは、猫にしかみえませんね。
猫の寝姿って、見てるだけで幸せ・・・

市毛さんね、ロリがウチにきた後で、ロリママの飼い主さんになりました。なんでもお母様がオス猫NGとかで、子猫はオスがいたんだけれども。
オチビなママ猫ちゃんだったんだけど、今ではロリよりデカいです(笑)
返信する
Unknown (猫娘)
2015-10-13 12:11:05
こないだ呉(広島の手前)に行った時に
人間魚雷の回天を見てきたんですよ。
あんな狭いところに入って出撃したんだと思うと
ういったいどんなお気持ちだったのかと
そんなお手紙も展示されてて読んで涙があふれました。
戦争末期はそんな人間魚雷だったんですね。
あと少しあと少しでも早く戦争が終わってたら
貴重な命を落とす事は無かったのにね。。。
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Unknown (Anne)
2015-10-13 08:59:10
わぁ(°▽°)
とても貴重なお写真なんですね!
確かに過去を学ばなければ!
日本では、時間が足りなくなって、近い過去はしっかり学ぶ機会がなかったりしますね( ̄▽ ̄;)

ののちゃんの一人すのこ良いなあ!
圭佑も喜ぶかなぁ!
返信する
Unknown (ユーミン)
2015-10-13 00:20:12
この特攻艇を隠してた、洞窟の話
テレビで知りました
当時の事を知ってる高齢の方が涙を浮かべて話してました
 
梅の木に登ってる、ののちゃん大きな瞳が可愛い~☆
お一人様、すのこいいね。来年の夏、買おう
法蓮草のアンチョビオイルサラダ作ってみます
返信する
Unknown (そら)
2015-10-12 17:04:30
特攻に人間魚雷。。。
今では、自爆テロになるのかな?
お国のためにと ほぼ洗脳に近かったんやろなぁ

ののちゃん 詰まってますねぇ~^^
平和が何よりですね!
返信する
Unknown (まかない)
2015-10-12 13:31:02
特攻の歴史って悲しいですね。
もう二度とこんなことが起らないよう祈るばかりです。

箱にみっちりつまってるののちゃんかわいーですねー。
返信する
Unknown (たかこ)
2015-10-12 02:07:22
お久しぶりです
とても忙しくなかなか訪問できませんでした
箱ののちゃん、かわいらしいです
返信する
Unknown (海月)
2015-10-11 23:36:46
海の特攻の遺跡があったのですね…よく今まで残っていたものだわ。
ののちゃんが葉っぱをくわえているのがワイルドでいいなあ。
入っている箱がすごく小さい気がしますが、うまいことおさまってますね♪
クリスマスケーキの箱でも入れそう。
かぼちゃ、ハロウィンが近いのでいろんなのが売っていました。
1玉900円とか、食べられないだろうに意外とお高くてびっくりです。
返信する
Unknown (垣坂弘紫)
2015-10-11 19:56:06
青森にもこのような戦争の跡があるんですね。初めて知りました。
寝ている猫は、平和のシンボル…
名言です。^^
返信する

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