動物へのお詫び
ワンちゃんネコさんごめんなさい。不真面目な人間たちが、何も悪くない君たちの暮らしを脅かすことになりそうだから…。
「不正と怠惰」。12月20日開かれた第3回動物愛護管理推進協議会は、そんな動物行政の姿を3時間で理解できる貴重な時間となりました。
「第3回目」の協議会
神奈川県は、動物行政の今後10年の方向を決める「動物愛護管理推進計画」を、今年度末までに策定するため、ことし6月「動物愛護管理推進協議会」を発足ました。
今回は、その計画の素案が、11月8日まで県民意見募集(=パブコメ)にかけられ、そこで県民から集められた意見に対し、この日、県の考え方を協議することになったのです。
この協議会の不正な運営については、これまで書いてきたところですが(
「8/5」「8/6」)、最初におかしいのは、今回が第2回目の協議会なのに、「第3回」となっていることです。県の事務局は、前回の協議会をメールなどで意見を委員に聞いただけで、これを「第2回開催」としてしまいました。
協議会は、委員が顔を突き合わせて意見を言い合うことによって課題が整理され、そこにこそ意味があるのですが、これでは協議の実体がない
「カラ会議」です。
「外部委員による協議会が(2回より)3回あった」方が、
より客観的な検討を加えたように見えるわけですが、
「偽装」には違いありません。
会議記録の非公表
第1回は、公開形式であったにもかかわらず、会議の記録が作られず、「要約」だけの公表となりました。その理由は、「個人の個々の発言内容が公開されることにより、率直な意見の交換若しくは意思決定の中立性が損なわれる恐れがある」としています。
県動物愛護協会の山田委員を除いた全員が、これに賛成しました。これには、
神奈川捨猫防止会の太田委員も含まれます。
協議会には、個人ではなく、各々の組織を代表して参加しているのです。なまえや団体名が公表されるとなぜ困るのか。なまえが出ないと、いきおい発言が無責任になりがちです。委員は、県税から日当が支払われていて、責任を持った発言をする義務があるのです。
ところが、今回の「第3回」も、発言者名も団体名も隠した「要約」だけの公表にすると県は言います。
しかし、ここでおかしいのは、傍聴可能とした時点で、発言者名も発言内容もすべて傍聴者にわかってしまいます。この時点ですでに「公開」されているのです。
それを、発言者名も隠し、内容も概要しか示さないのは、矛盾ではないでしょうか。
県の協議会の該当ページ
「こちら」
パブコメ意見の隠し疑惑
今回、県民意見募集(パブコメ)の応募者は、948名。のべ意見数4398件であったと県は発表しています。
このブログでは、特に農薬などの薬剤による動物への虐待について特集してきましたが(
「4/22」)、農薬の保管や適正使用、毒物劇物の販売規制など虐待の道具を入手しにくくすることが、虐待を減らすことにつながるとして、担当課と動物保護行政との連携を求める意見を出した方がいます。
しかし、この意見自体提出されなかったことにされ、数に入っていないことがわかったのです。
このことから、事務局の県生活衛生課は、自分の都合で捨てた意見がかなりあるのではないか。県にとって不都合であろうと、意見は意見として表に出すのが民主主義のルールではないかと思うのです。
殺処分計画数は微減
当初、25%減が目標であった素案が、50%減となりました。これはさすがにパブコメの意見が多く、県は環境省の平均的な意見に同調した形となりました。しかし、「0」を目指すべきという山田委員に対し、行政側から「老齢・回復見込みのない動物はやむを得ない。だから、50%とする」と言った、一見つじつまが合っているかに見える趣旨の発言がありました。しかし、こうした例外は認めざるを得ないとして、なおの低減を求めた山田委員の意見に対し、協議会の水谷会長(県獣医師協会会長)は、原案で多数決を取って押し切りました。
ここで問題なのは、県獣医師会が従来のやり方でいけば、50%減はムリと判断したことです。そこには、「一定期間、低料金での不妊・去勢手術に協力しよう」とか、「里親で譲渡する際は、低料金にする」とか、獣医師会としての積極性は示されませんでした。
パブコメは、スタートです。
これらは、問題点のごく一部です。意見募集(=パブコメ)は、方法が簡単だし、県民として意見すべきです。しかし、それは改善の入口です。その先意見がどう生かされていくのか、協議会を傍聴し、問題点があれば行政に注文していく、団体・個人が小異を捨てて共通する問題には手を取り合う必要が求められていると思っています。
第3回動物「愛護」協議会(07-12-20)【資料1】pdf
第3回動物「愛護」協議会(07-12-20)【資料2】pdf
第3回動物「愛護」協議会(07-12-20)【資料3】pdf
第3回動物「愛護」協議会(07-12-20)【参考資料】pdf
第3回動物「愛護」協議会(07-12-20)【次第等資料】pdf
12月22日 朝
→尾赤素焼。 夕
→尾赤素焼
12月23日 朝
→ワラサ刺身。 夕
→ワラサ素焼
12月24日 朝
→ワラサ素焼。 夕
→イワシ刺身
12月25日 朝
→ワラサ素焼。 夕
→ムツ刺身
12月26日 朝
→カマス刺身。 夕
→カマス湯引
12月27日 朝
→メジマグロ刺身。夕
→サバ水煮
さぁ、計画が決まって改善に向かうと思ったら…
1年たっても、中身が大変っ [09-1-25]へGo!
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