時として技術は退化するらしい。
だから苛立ちが止まらない。なにかといえば、PCのキーボードである。私はPCの入力を30年以上前に、大型のキーボードで覚えた。
そのせいか、以前からソフトタッチのキーボードが苦手だ。入力した時、きっちりと打ち込み感があるキーボードを好む。
それゆえ構造的にノートPCの入力がソフトタッチになり勝ちなのは理解できるが、嫌なものは嫌だ。机に余裕があれば、外付けの大型キーボードをUSB接続させて使っている。
しかし、仕事場の私の机の上には既にデスクトップ1台の他、ノートPCがあり、大型のキーボードは会計機専用の特殊な奴であるため、ノートPC用に外付けのキーボードを置く場所がない。
仕方なくソフトタッチのノートPCを嫌々使っている。ソフトタッチだと打ち込み感が乏しいので、入力ミスが出てくるのがとても嫌。長年、カッチリとした打ち込み感を当てにしたブラインドタッチを高速でするので、ソフトタッチが嫌過ぎる。
はっきり言って、文章入力や数字入力にはソフトタッチは向かないとさえ思っている。
時代遅れ、ガラパゴス化だと嗤う人もいるだろうと思うが、ソフトタッチのキーボードよりもハードな打ち込み感があるキーボードのほうが肩こりも少ないし、疲労感も少ない。
事実、パソコンパーツの売り場に行けば、今でも大型のキーボードが堂々売られている。私のような、きっちり、カッチリ感を求めるPCユーザーは少なくないのだろう。
余談だが、パソコンのヘビーユーザーの間でしばしば論争になるのは、有線と無線(ブルートゥース含む)の選択である。私はマウスは無線仕様だが、実は有線も使っている。使うのは主にゲームをする場合である。
なんとなくだが、有線のほうが誤動作が少なく感じていたからだ。意外にも私と同じような有線支持派も少なくない。いや、ヘビーなゲーマーの間では、有線がイイと主張する人が多い。
私はあまりゲームはしないが、海戦ゲームなどで微妙な操作をするとき、無線マウスに苛立つ経験があるので、現在は有線マウスを愛用している。ただ、仕事ではマウスよりもキーボード主体なので、こちらは無線で十分だ。
当然ながら無線よりも有線のほうが故障は少ない。同様に古臭い大型のキーボードのほうが長持ちするのは常識である。
時代遅れの浦島太郎と誹謗されようと、私は断固、古くても良いものを使いたいね。