ヌマンタの書斎

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言論の自由って?

2021-04-19 12:29:00 | 社会・政治・一般

言論の自由なんて、空気次第でぶっとぶのが日本社会。

自民党の二階幹事長が、東京五輪に付いて開催中止もありうると発言したことが炎上している。

率直に言って、十分ありえることであり、事前にその対応ぐらい想定して対応策、事後策を検討するのが責任ある立場の人間だと思う。

しかし、現在の政府はなにがなんでも五輪開催だと決め付けている。この空気に水差す発言は、誰であろうと許さない。だからこそ、自民党の重職にある二階氏の発言を問題視したのだろう。

故・山本七平が喝破したように、やはり日本は空気を読むことが一番大事なのだろう。空気を読まない奴、水差す奴は断固排除する。

まさに空気原理主義ではないかと思う。もちろん言論の自由も無制限ではない。五輪担当大臣などが同様な発言をしたら、それは立場をわきまえぬ無思慮な発言でしかない。

しかし、二階幹事長はそのような立場ではあるまい。むしろ中止になる可能性を排除せず、その後の対応まで考えねばならぬ立場に近い。その自覚ゆえの発言だろうが、それが五輪開催絶対だとする人たちから、空気を乱すと攻撃されたのだろう。

で、自民党内部の内輪争いを嬉しそうに報道するマスコミ様って、どうよ?

日頃、言論の自由を超え高々に主張する癖に、時の権力者である二階幹事長の発言の自由は無視するんだね。

私はこの二階氏、あまり好きではないのだけれど、せめてマスコミだけは言論の自由を擁護する論調を打ち出すべきだと思いますけどね。


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