アフガニスタンが再びタリバーンの手に墜ちたとニュースが伝えている。
国連軍とりわけアメリカ軍の撤退が引き金であり、後押ししたのはシナであろう。まだ首都カブールを完全にタリバーンが掌握する前から、北京政府だけはタリバーン政権を承認しているのだから、背後にいたのがシナであることは明白だ。
ただ異民族支配には天才的に狡猾なシナでも、アフガニスタンを支配することは、おそらく無理だと思う。
巨大な山岳により分断されたアフガニスタンの地は、古来より多くの覇者が襲いかかり、支配しようと試みたが成功例は極めて少なく、しかも長続きしない。
それはアレキサンダー大王からイスラム諸王国、大英帝国、そしてソ連と続くが全て失敗に終わっている。妙な話だが、比較的安定しているのは、小国というか民族ごとに首長国が複数乱立している時の方が政治的には安定している。
国土の大半が険しい山岳地帯なのだが、古くから鉱物資源に恵まれ、また麻薬栽培でも名をはせた地域であるため、常に大国から狙われ続けた歴史を持つ。
このままタリバーンが全土を掌握したとして、シナが支援という名の侵略をすることは明白だ。そして、決してまとまらぬ多民族国家故に、イラン、パキスタン、ロシア、そして米英などが干渉して、政治的にも軍事的にも不安定なままであり続けると予測される。
あまり日本と関係がないというか薄い国なので、関心を持たれる方は少ないと思う。
しかし、日本が今後のアフガンの内乱に巻き込まれる可能性は決して低くないと考えている。原因の一つはイギリスである。EU離脱以降、イギリスは急速にアメリカや日本との交流を深めている。
イギリスは元々海洋国家であり、現在七つの海の大半を勢力下に置くアメリカとの関係強化は必然だ。また世界屈指の海軍を保有する日本との関係親密化は、相互に利点が大きい。
そしてアフガニスタンをかつて一時的に支配していたのは、他ならぬ大英帝国である。タリバンの統治能力の低さを予想しているイギリスは、必ずや出番があると信じて、今もなんらかの工作をしていると予想できる。
一方、日本は英米とは異なり、アフガンになんら積極的な関与をしてきていない。しかし、アフガンのみならず中東のイスラム教徒の間では、ムスリムを差別しない日本の姿勢は有名である。
しばらくはタリバンが支配するだろうが、いずれ統治に失敗して混乱を招く可能性は非常に強い。概ねイスラムの国だが、三民族の軋轢はそうそう消えやしない。いずれは内乱が起こると予想している。この内乱の背後にいるのがシナであり、ロシアであり、そして英米であるはずだ。
そんな時、国連の名の元に派遣されるのが、平和維持部隊である。そこに日本軍が派遣される可能性は非常に高いと思う。そして、それを嫌がり妨害するのは、きっとシナであろうことも容易に想像できる。
遠くアフガニスタンの地で、日本軍がいかなる役割を担わされ、そこでどんな傷を負うのか。その可能性を今のうちから予測し、準備しておくべきだと思います。
シャーロック・ホームズの相棒ワトスン君は慥かアフガンで負傷してるし。その後一次大戦中にロシア革命が起きて、アフガンは戦後にそっち方面に傾くのですよね。それで民衆の反対を押しきれなくなってソ連介入かと。反ソ連でジハードして
10年。アメリカが後押ししていたマスードが殺されてタリバン政権。そしてビン・ラディンからみでアメリカ20年と。19世紀末から、ずっと同じ事を繰り返している気がするのですが。
放置プレイすれは良いと思うのですが、そえはならないのは(しないのは)いわゆる地政学ってやつの理由でしょうか??
嫌だなぁ。関わらないでいられないんですか?
スタン諸国なんか関わり合いになりたくない!
日本は西側先進国であり欧米側の国ですが、非キリスト教国であり、ムスリムを差別しないお国柄が知られているので、欧米のとっては利用価値が高いと再認識されているので、いずれ来るであろうPKO活動に参加を要請されると思います。