カジノを嫌う人たちの言い分は分からなくもない。カジノなどと称しても、所詮は博打であり、カジノは賭場である。だから、カジノ招致には反対だと主張する人は多い。
私は子供の頃、近所の賭場で片づけや、見張りなどをやって小遣い稼ぎをしていたので、心情的には賭場に親近感を持っている。しかし、賭場に入れ込み、家庭を壊すバカがいることも知っていた。
子供心に、自業自得だと蔑んでいたが、いざ自分がパチンコなどに熱くなってみると、そうそう気軽に蔑んで良いものかと自らの浅慮を悔いている。賭博に熱中すると、脳の一部が麻痺したかのように極端に集中してしまう。
それは大学受験浪人中であったにも関わらず、一日6時間以上パチンコを平然と打っていた自身の経験からも分る。多分、はまれば誰もが似たような症状を引き起こす可能性は高い。
もちろん理性により賭博から身を引くことは出来る。私自身、18歳以降パチンコに熱中したことはなく、賭博の誘惑には平然と断わることが出来る。だが、あの麻薬的な魅力を知るが故に、賭博にはある種の規制があったほうが良いとも考えている。
その意味で、ホテルなどの施設にあるカジノなどは、ある意味理想的な規制方法だと考えている。パチンコやスロットなどに行く際、服装に気をかける人は少ないが、それなりの服装が求められるホテルだと、身ぎれいにしておく必要があるため、賭博に狂った貧乏人には敷居が高い。
実際、欧米のカジノに入るには、相応な服装が求められるし、貧乏人の遊べる場所ではない。
むしろ賭博の危険性といった観点からすれば、規制すべきはむしろパチンコやスロットの方だろう。それが日本の現実である。
先週末の横浜市長選挙で、立憲民主党から出馬した医師の方が当選を果たしたせいか、近年不遇を囲っている野党がやたらと意気が上がっている。それは分かるが、カジノには反対出来ても、パチンコやスロットに反対できるのかね、彼ら立憲民主党は。
まァ旧・社会党時代から密接な関係にあったパチンコ業界と縁を切るのは難しいのは私でも分かる。だが、縁が切れない以上、私としては今回のカジノ反対も、仲良しのパチンコ業界を守るためではないかと邪推してしまうのですよね。
カジノに反対する以上は、パチンコやスロットなどの遊戯賭博全般に対して反対するのが筋だと思います。
山田風太郎の「戦中派不戦日記」みたいな迫力が出そうだけれども。でも私の予感では日記つけてないだろうなぁ。残念だけれど。
というのは細部まで臨場感を再現してみせる(少年時代など)のは記憶力が良い証拠だもの。
士業の先生が物覚え悪い人じゃ成れない世界ではあるものの、やはり短い文章で目に浮かぶような描写をできるのは記憶力と表現力です。でも、そういう方は頭が良いから、聞く端から頭の中で整理して、タグつけて保存してしまうからメモや日記撮らないんですよね。だからヌマンタ版「戦中派不戦日記」は望めない。つまんないなぁ。