ヌマンタの書斎

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白鵬のねこだまし

2015-12-01 17:25:00 | スポーツ

ねこだましは、大相撲の技として公認されたもので、けっして禁じ手でもない。また横綱が使ってはいけないとの規定もない。

それなのに、先場所で横綱である白鵬が、ねこだましを使ったことへの誹謗が出る。曰く、横綱の品位を汚すだそうである。

ならば、横綱は「ねこだまし」を使ってはいけないとの規定を設けるべきだ。規定もなく、ただ審議委員の感性だけで、品位がないなどと誹謗するのは、おかしいと思う。

私の知る限り、白鵬はこれまで「ねこだまし」を多用したことはない。というか、ほとんど本場所では使っていない。では、何故使ったのか。やはり年齢による衰えや、度重なる怪我から余裕がなくなってきたのだろう。

それでも、必死で勝とうとする気概が、敢えて奇策である「ねこだまし」を使わせたのだろう。品位がないなどと誹謗する輩は、使わずに負けるほうが、横綱としての品位を保てるとでも云うのか。

むしろ、許されるあらゆる手段を用いて、必死で勝とうとする白鵬の執念こそ讃えるべき。この必死の一念を有するからこそ、モンゴル人力士は好成績を挙げられる。

勝つための執念に欠ける日本人力士が、横綱になれないのも無理ない気がする。勝負事は、勝ったものが正しい。ルールの範囲内で勝った白鵬を誹謗する暇があるなら、勝つための必死さに欠ける日本人力士を叱咤するほうを優先するべきだと思うな。


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