日本にはカレー好きが多い。むしろカレーを嫌いだという人のほうが少ないかもしれない。
カレーと一言で云っても、その種類は多種多様。本格的なインド料理の店で食べるカレーは、あきらかに日本のそれとは違う。個人的には、そば屋さんで出しているカレーが美味しいと思う。もちろん、カレーうどんでもいい。喫茶店のカレーだって、けっこう美味しいと思う。
どうも食品メーカーが出している、カレーのルーを使った簡便なカレーが、おふくろの味として舌に刻み込まれているせいか、あまりに本格的なカレーだと、かえって敬遠したくなる。率直に言って、スパイスが利きすぎているカレーは、味覚はともかくも、内臓とりわけ胃袋から下の部位が拒否しているかのごとき感覚がある。
一年ほど前、事務所の近くに新しいカレー屋さんがオープンした。ここのカレーが一風変わっている。東京の代々木上原で「レストラン・コム・シェ・ヴ」という人気のフランス料理店が、裏メニューとして出していたというフレンチ風カレーをメインに据えたお店だそうだ。
著名なフレンチ・シェフである古賀義英氏が、工夫を凝らした「ソース・キュリー」。このカレーが一癖ある、独特なカレー。どうも濃厚なブイヨンを使っているらしく、爽やかな辛味とスパイスの風味のバランスがいい。一品1250円サラダ、ドリンク付きと、結構なお値段。肉などをトッピングすると2000円近い値段となるが、カレーだけでも十分美味しい。
私は熱烈なカレー好きではないが、それでもこの「ソース・キュリー」は、偶には食べてみたくなる、癖になりそうな不思議なカレー。最初は随分お高いカレーだなあ~と、否定的にみていたのだが、時々思い出したように食べています。
「今まで食べてたのは何だったの?」と思うほど美味しいです。
その店の最後に出てくるチャイがも~最高!
紅茶にスパイスって・・・と思うけど、クセになりそな。あの味が家庭で出せたら・・・やっぱ無理。
夏の定番、冷やしソーメンに飽きた時は、カレーそーめんも偶に作ります。けっこう美味しいですよ。