ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

「ジェラシック・パーク」 マイクル・クライトン

2007-02-16 13:31:00 | 
小説の映画化を否定しているわけではない。

ただ、読んで頭に描いたイメージと、映画の映像から受けるギャップが好きでないだけだ。先週書いたディーン・R・クーンツなんかヒドイもので、小説があれほど面白いのに、その映画化された作品ときたら良くてC級映画、大概が駄作なのには、心底失望したものだ。

同じホラー作家でもS・キングは、わりと映画化に恵まれていて、観ていて安心できる。唯一、キングが嫌った「シャイニング」の映画版は、キングの小説とは別作品として観れば、良い作品だと思う。

ところで表題の作品だが、これは小説よりも映画のほうが圧倒的に知名度が高いと思う。少々残念に思う。小説のほうがストーリーがよく出来ていると思うし、作者の緻密な取材と、作品構成の質の高さが素晴らしく、それを映画では感じ取れないのが不満・・・

・・・なんだけどさ、やっぱり恐竜のCG技術による映像化の魅力は凄い、凄すぎる!!!!

なにせステゴザウルスが尻尾ふりふり歩いている。ティラノサウルスが暴れちゃう。イグアノドンが咆哮し、ヴェラキラプトルが疾駆する。夢にまで出てきそうな素晴らしい映像。たまりません!

冷静にみれば、映画のシナリオは少々興ざめな部分もあるし、細かいところでつっこみたい部分もないではない。しかし・・・駄目だ、恐竜のCG映像だけで満足だ。細かいところなんて、知らん!ブラキオザウルスの、ノッシノッシと練り歩く姿を観たら、細かい文句なんぞ言ってる暇はない。

クライトンの小説の魅力を否定する気はまったくないが、恐竜のCG映像の魅力には降参です。まあ、敢えて文句をつけるとしたら、ステゴザウルスにはもっとサイケでエキセントリックな色彩を付けて欲しかった。きっと、目立ちたがり屋さんだと思うんだ~♪
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4 コメント

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Unknown (タク)
2007-02-16 17:52:05
いや~、びっくりしました。
なにがって、昨日、「恐竜の色」をテーマにした学術
的な文に、半抽象的なタッチでイラストを描いて、と
いう注文がはいったばかり!。
原稿はまだ届いていませんが、私の頭の中でも、「サ
イケな色彩」が勝手に動いてました(笑)。
今日、ヌマンタさんの記事を読んだってことは、やっ
ぱり、ハデハデで行け!ってことだ、きっと。
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Unknown (しんまこ)
2007-02-17 00:21:56
ステゴサウルスを検索してみたら、ステゴサウルスの綺麗な切手画像発見しました。
最初ステテコサウルスと読んでしまったデス。
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Unknown (ヌマンタ)
2007-02-17 13:22:54
タクさん、こんにちは。以前は草食恐竜ゆえに、保護色ではないかと考えていたのですが、今はむしろメスを惹きつけるようなハデな色彩ではないかと、ニヤニヤしながら楽しんでいます。

タクさんの描く、サイケな恐竜は是非見てみたいです。
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Unknown (ヌマンタ)
2007-02-17 13:24:49
しんまこさん、こんにちは。ステゴサウルスは、足が短いから、ステテコは履けないでしょうね。大人しそうな顔をして、尻尾にイタそうなスパイクがついてる、油断ならない恐竜です(笑)
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