入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

穏やかな秋の一日

2013年10月04日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

            天気:曇り、気温:18度C(昼)
 日射しは弱いが風もなく山は静か。
 登ってくる途中ツタウルシの紅葉があまりに見事なので、このブログに載せようと2,3枚の写真を撮った。実際はもっと赤い色のはずだが、手許のカメラではこんな色合いになってしまう。この季節のここら一帯の落葉松林は、大げさでなく燃えているように見える。なぜか他の山や森に比べ、ツタウルシが圧倒的に多いのだ。
 本格的な紅葉にはまだ少し早いため人気もない。こういう時、穏やかな山気にしばらく触れていると、意識は次第に薄れて視覚だけの世界となる。そうして、いつの間にか、何を見ているのかさえ分からなくなる。山の神的な力とでも言えばよいのか、まさしく恍乎・忘我の境に連れていかれそうになるのだった。
 
 牧場へ来ると、先日かけておいた大型囲い罠のゲートが落ちていた。もうそろそろ、と思っていたところだったが、鹿の姿が見えない。今年はまだ”カラウチ”したことはないので、笛を吹いて確かめてみる。すると上部に何頭かの鹿が姿を現した。数えてみると5頭、そのうち1頭は小鹿のようだが他はなかなかの体型。1頭の雌の親鹿はまだ鹿の子斑(かのこまだら)を残していたが、残りの4頭は小鹿も含めて冬毛に変わっている。明日は土曜日だから、朝のうちに撃つことになるだろう。
 鹿はどこかに逃げ道を探そうと、柵の内側に沿って行ったり来たりしている。
                
 昨日、一昨日と電気牧柵の調子が悪く、大沢山の牧柵を2巡、第4を1巡した。もう、牛とは関係のない牧区の問題だが、通電させておかないと鹿にズタズタに切られてしまう。
 今日は格別のことはないので、テイ沢にも足を伸ばした。一か所納得のいかない所があり諦めかけていたが、良さそうなヒントを得た。
    
 コメントをいろいろな方からいただき、大いな励みになっています。TDS君には特に感謝。ハヤシさん、そのコースで毎日通っています。
 そろそろ冬の予約受付を始めないといけない。小屋は原則10人前後からで、貸し切り。料金は1名1泊¥2、500円プラス薪炭料として各自300円。前年の冬季利用者には割引あり、です。凍結防止のため水道は使用できないけれど、水汲み場を確保。ただし此処も凍結することがあり、その際は雪を利用、となります。

 「どのような神的あるいは霊的存在が星のかなたにひそんでいようと、平凡な人間にとって重要なことは二つしかない ―― <愛>と<死>だけだ。」  アーサー・C・クラーク 「3001年終局への旅」
 うむー。
 
コメント
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