このPHでは分からないが、かなりの急斜面、昨日はそこを軽トラで
下界は酷暑、猛暑が続いているらしい。連日、各地で記録破りの暑さが報告されるなど、熱中症対策や注意喚起が盛んに行われているが、それらを遠くから見たり、聞いたりしている。
冬が薄着なのか、夏が厚着なのか判断の難しいところだが、ここでは一年中毛布と普通の布団をそれぞれ1枚づつかけて寝ている。厳冬期にはさすがにそれに羽毛服を着たり、寝袋に入ることもあるが、仕事を始め、それが終わり山を下りるまでの7か月間はほぼ変わらない。
それにある期間、炬燵に電気を入れるくらいだ。ストーブは使っても、当然ながら寝る前には消す。
海抜ゼロメートルと比べたら、ここは標高1千700メートルほどだから約10度くらいの温度差がある。これまでも、標高2千メートル前後の日本の中級山岳の良さをかなり吹聴してきたが、気温だけに限って言っても、夏は誰にとってもここは快適であるだろう。
もうすぐ7月も終わる。確かここの最高気温は例年7月の下旬だったような気がするが、だとすれば、あまりにも呆気ない短命な夏ではないか。里でも、8月の盆が終われば秋風が立ち、天竜川の川面の色も変わって見えるようになる。
下界の暑さに苦労している人たち対して、のろけ話をしているように聞こえたら申し訳ない。しかしもう、そういう次の季節のことを考え始めている。
昨年は8月からこの独り言の題名を敢えて「秋」にして、ご意見を頂戴した。都会なら9月が過ぎても酷しい残暑が続くのだから、いくら何でも早すぎるということだろう。
それでも、そこかしこに忍び寄る次の季節の気配は少しづつ感ずるようになる。それを喜び、また寂しくも。
昨日も小入笠の頭まで登っていけば、案の定多くの鹿がいた。その中には、もうかなり角の成長した雄鹿も混ざっていたから、アイツらも、腹立たしいがすでに次の季節への準備を開始つつあるに違いない。
少々気の早いことを言っているのは承知ながら、暦を持たぬ動物にしてしかり、牧守だけが長い秋を望み、待っているわけではないのだと言わせてもらいたい。
そうそう、電気牧柵の最終地点で電圧を計ったら7千ボルトあった。途中でアルミ線が切られているわけでもなく、充分な電圧だと言っていい。
牛たちも、夜になると囲いに帰ってくるが、昨日あたりは大分活動範囲を広げたようだ。ここは変わらず、平和だ。
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本日はこの辺で。