入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’24年「秋」(10))

2024年08月17日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 台風7号は太平洋上に抜けたようだが、東北沿岸などにまだその影響が残るため警戒が必要なようだ。ここは雨は降ったがそれほどでもなく、雨具を付けずに外の作業ができた。

 牛たちはもう外へ働きに出たようで、囲いの中には1頭の姿もない。群れは結構ばらけ、4,50メートルの距離を保って今2頭が、落葉松やコナシの木が混在する急な斜面に見えてる。
 中間検査の際に入牧した牛たちも、電気牧柵の洗礼を受けたのかどうか分からないが、ざっと見まわった限りではアルミ線の切断個所はなかった。
 
 今朝改めて驚いたのは、マルバタケブキの異常と言ってもいいほどの繁茂だ。どぎつい黄色の花はグロテスクで、鹿すらも食べようとしない。どこへ行っても目の付くその鹿と同様、ますます数を増やして、そのうちにはあの花で第5牧区は埋もれてしまうかも知れない。
 鹿、イノシシ、ネズミ、マルバタケブキ、課題は尽きない。

 きょう、久しぶりに山を下る。前回がいつだったかもう覚えていないが、帰宅しても泊まらずに上に戻るため、家でゆっくり過ごしたことがない。
 ここに寝起きするようになって一番不便に感じているのは入浴で、下にいれば日に2,3回は入るのに、上ではそうはいかない。しかも悪いことに、大分以前から湯が出なくなり、シャワーすら使えない。
 仕方ないから冷たい水で身体を洗い、富士見に食料を買いに行った折に麓の風呂に950円なりを払って入るようにしている。

 自分では若いつもりでいるが、やたら物を落とすし、包装された中身をなかなか取り出せずにすぐ癇癪を起す。物忘れもますますひどくなるようだ。身体は元気だと人にも言われるし、自分でもそう思っているが何しろもうすぐ喜寿、とくればいろいろと不便、不都合は次々と襲ってきてもまったく不思議ではない。
 身体は固く、運動神経も大したことはなかったが、バランスは良い方だと半ば言い聞かせて岩登りに励んだ時代もあった。しかし、これもいけなくなってきている。そろそろ自覚せよと身体のいろいろなところが、呑み込みの悪い者を説得してくれているのだろう。

 いつの間にかセミの鳴く声がしなくなった。今年はあまり赤とんぼも見ない。いつもよりか梅雨の期間は短かったし、ひと夏、気温は30度を越すことなく終わった。
 真っ青な空に白い雲が浮かび、日の光にも鋭さを感じているが、カーテンを揺らす風には秋の序章を感じている。高原にいらっしゃい。

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 本日はこの辺で。明日は沈黙します。


コメント
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